【ROTTENGRAFFTY インタビュー】
子供から大人まで
ファンのレンジは広がった
L→R 侑威地(Ba)、NOBUYA(Vo)、HIROSHI(Dr)、N∀OKI(Vo)、KAZUOMI(Gu&Programming)
20周年の締め括りとなるベストアルバム『You are ROTTENGRAFFTY』。Disc1はファンのリクエスト曲、Disc2はメンバーのセレクト曲、Disc3は過去のカバー曲を網羅した内容となっている。ライヴバンドとして駆け抜けてきた道のりはもちろん、初期衝動に貫かれた結成当時の曲調や意外な側面が垣間見えるレア楽曲満載の今作について、N∀OKI(Vo)とNOBUYA(Vo)のふたりを直撃した。
さらにヘヴィになってる
ロットンはカッコ良い
20周年の締め括りとなる今作ですが、最初はどんな内容にしようと思ってました?
NOBUYA
ベストアルバムは以前にも出しているので(2011年発表の『SILVER』『GOLD』)、最初はまた出すのはどうなんだろうと思ったんですよ。20周年のタイミングで今のROTTENGRAFFTY(以下、ロットン)が何を言えるのかと思って、新曲(2019年12月発表のシングル「ハレルヤ」)を出したんですけど、よく考えたらこの間でバンドに興味を持った人も増えてるわけで、SNSを見ると“ロットン、何から聴いていいの?”という書き込みがあったりして。前のベストに入らなかった曲やこの間で増えた新曲を入れるのはありかなと。
ロットンの肌感としてもこの5年間(15周年から20周年の間)でファン層が広がった感覚はありますか?
N∀OKI
ありますね。子供から大人までファンのレンジが広がりました。今が一番いいバランスだと思います、偏ってないというか。理想的だなと。
ファン層が広がっている要因は何だと思います?
N∀OKI
長いことやってるからじゃないですか(笑)。その持続は大事だと思うんですけどね。ただ続けてるだけじゃなく、自分らなりに切り開いてきたし。普段絡まない対バンもあったり、10年前は埋まらなかった会場でも今はやれてますからね。
新曲「ハレルヤ」もそうでしたが、バンドの音像的にはよりヘヴィさがどんどん増している印象もあります。
NOBUYA
そうですね。20周年を迎えてより過激になってるバンドは少ないと思うんですよ。その中でさらにヘヴィになってるロットンはカッコ良いなと。「ハレルヤ」がKAZUOMIから届いた時にガッツポーズを取ってる自分がいましたからね。“20周年でこれを出すのはありやろ!”って。
なるほど(笑)。
NOBUYA
客観的に見ても、攻めてるロットンはカッコ良いと思いますね。結成当時のバンドシーンはメディアに出ることがダサい、大きな会場に立つことすらダサいみたいな風潮がありましたけど、それに対して僕はずっと疑問があったし。ライヴハウスから勝ち上がってホールに立つ姿をカッコ良いと思っていた人間なので。ここ数年でKen Yokoyamaさんが日本武道館に立ったりして、風潮が変わってきたところもあるし、時代も味方してくれている感覚はありますね。
では、まずはDisc1からうかがいたいと思います。これはファンのリクエスト曲を収録してますが、この結果を見てどう感じました?
N∀OKI
「金色グラフティー」が1位じゃないんだなって。まぁ、ライヴでよくやってる曲が入っているイメージですね。だけど、「I Believe」は意外だったし、これが素直なお客さんの意見なんだなって。
NOBUYA
ライヴで全然やらない「I Believe」「Familiarize」「アイオイ」が4、5、6曲目になってて…収録順も順位投票通りなんですよ。だから、この3曲が4、5、6位なのは相当びっくりしました。
ロットンの持つ哀愁感のある歌メロが多くのファンに愛されているんでしょうね。
NOBUYA
そうですね。KAZUOMIが作る曲で自分が特に大好きなのがロックバラードなんですよ。「I Believe」「アイオイ」「マンダーラ」「Walk」とか、こういう一面もあると見せる曲も必ずあって。そこがロットンを支えてくれる人とリンクしているのは幸せですね。
「I Believe」は歌詞を含めて、今聴くとまた染みますね。
NOBUYA
ミックスをやり直して、今の時代の音になってますしね。当時はもう少し歌の細かな表現が出ていたらいいなと思っていたので良かったですね。
N∀OKI
「アイオイ」は日本武道館で披露した印象が強いけど、ライヴではそこまでやってないので、もっとやってもいいんだなと思いました。
ファンの結果を受けて、今後のライヴのセットリストも変わりそうですか?
N∀OKI
影響は多少あると思いますね。求めているものには応えたいですから。
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