【CHiCO with HoneyWorks
インタビュー】
チコハニの良さを
全力で出したいと思って頑張った
CHiCO with HoneyWorks
昨年デビュー5周年を迎えた“チコハニ”ことCHiCO with HoneyWorksの2020年第一弾シングル「決戦スピリット」は、アニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』エンディングテーマで話題の楽曲。聴く者の背中を力強く押してくれる、チコハニ流応援歌だ。また、カップリングにはライヴをテーマにファン目線とステージ目線で歌った2曲を収録。楽曲に寄せる気持ちや制作エピソードをCHiCO(Vo)が語ってくれた。
ファンなら“この台詞は!?”って
思うところがたくさんある
「決戦スピリット」はアニメのエンディングテーマらしからぬ熱くてカッコ良い曲ですね。
攻め攻めです(笑)。HoneyWorksのshitoさんが作曲、作詞をGomさんと shitoさんのおふたりで手掛けていて。私も初めて聴いた時は“エンディングでこんなにもか!”って思いました。ロックだし、テンポも速くて疾走感があるから、早くみんなに聴いてもらいたいなって。
アニメ『ハイキュー!!』は観てました?
2年くらい前に『ハイキュー!!』好きのスタッフさんに推されて漫画を読むようになって以来、今やただのいちファンです。テレビアニメのエンディングテーマをチコハニが担当するって聞いた時は、本当にびっくりしました。カッコ良い系の曲は今までも歌ってきましたけど、スポーツ系のアニメとの出会いがあるとは思っていなかったので、果たしてどういう曲になるんだろうかと、曲ができるまで楽しみでした。
CHiCO with HoneyWorksとして、スポーツ系のアニメのテーマソングを担当するのは初めてなんですよね。
はい。それだけに作詞にすごく時間を掛けてて…Gomさんとshitoさんはアニメのスタッフさんとたくさんやりとりをしたそうで、歌詞は最初の段階からだいぶ変わりました。『ハイキュー!!』のキャラクターの台詞が散りばめられていたり、すごく作品にリスペクトした楽曲になりましたね。
冒頭に出てくる《プレッシャー》は主人公の日向翔陽を、《エゴイスト》は影山飛雄を彷彿させますしね。
《膝の傷 勲章になる》は黒髪美少女マネージャーの清水潔子さんの台詞だったり、ファンなら“この台詞は!?”って思うところがたくさんあります。
歌を聴いて思いましたが、今回は今までになかったくらいすごく力強くて。
力の配分が難しかったんですけど、頑張りました!
語尾を吐き捨てるように歌っているのが印象的でした。
息を結構多めにして歌っていて。息多めの歴代の曲は、例えば「乙女どもよ。」(2019年8月発表の11thシングル)を筆頭に、ウィスパー系でやさしく歌ったものが多かったんですけど、今回は“力強く息を多めに吐いて”というディレクションがあって、レコーディング中に何度か酸欠になってクラクラしました(笑)。あと、テンションが上がってくると声がだんだん高くなっていくので、“もうちょっと低く男らしく”とディレクションを受けながら、低くて力強い感じを出すように心掛けました。
男の子のお話ですしね。
それにアニメ『ハイキュー!!』の曲を女性ヴォーカルが担当するのも、私たちが初めてなんです。そういうプレッシャーも感じながら、チコハニの良さを全力で出したいと思って頑張りました。いち『ハイキュー!!』ファンとして、レコーディングは“ここはこう歌ったらどうですかね?”みたいな感じで、shitoさんとキャッチボールしながら。
例えばどういうところで?
私はビブラートを効かせて熱血系で歌いたいんですけど、それをレコーディングで出したら“そっちの熱血じゃない”って。もちろんshitoさんの理想像があってのことなので、“ビブラートは禁止! ビブラートするなら全部吐き捨てるような感じで”って言われました。
それでああいう歌い方に。
はい。歌詞の頭などでアクセントを付けたほうがいいとのことだったから、力むような感じでアクセントを付けて歌っています。“歌い方が分からない”みたいな大変さではなく、本当に体力勝負のような感じの大変さで、気を抜くとアクセントが弱くなってしまうし、ひと時も力を抜かないように頑張りました。
今までのチコハニとは違った、新たな一面を覗かせた曲でもありますね。《Wow》というコーラスをバックに歌うところや、落ちサビで歌だけになるところがすごくエモいです。
エモエモです(笑)。あと、いつもはハモりを全部自分でやっているんですけど、今回は下ハモをGomさんが歌ってくださっているので、男っぽさやカッコ良さが増していると思います。
《Break out》や《We are》という掛け声のところにも男性の声が入っていますね。
そこはレコーディングに参加してくれたバンドチームのみんなが歌ってくれています。落ちサビも“明日の○時にスタジオ集合な!”みたい感じで、集まって録ってくれて。それもみんな私と同じキーで歌ってくれてるから、“すごく大変だったよ〜”って言われました。
そういう熱さもアニメと合っていますね。“決戦スピリット”というタイトルも、スポーツに限らず決戦の時はいろいろあるわけですが、やはりCHiCOさんにとっての決戦はライヴですか?
そうですね。リハーサルも含めて、その時のためにみんなで作り上げていくという部分があるので“ライヴ=決戦の場所”です。ツアーでいろんな街に行けるのも年に数回くらいなので、本当に“決戦の場所”です! “みんなに最後まで楽しんでもらえるように!”と思うと、ついMCでたくさんしゃべって公演時間が3時間をオーバーしてしまうこともたびたびです(笑)。
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