能のスタイルを用いた音楽劇『未練の
幽霊と怪物』を、チェルフィッチュ主
宰の岡田利規が上演 森山未來、片桐
はいり、栗原類ら出演
そして『敦賀』は、1985年の着工以来1兆円を超す巨額の資金が投じられながら一度も正式稼動することなく廃炉の道を辿る高速増殖炉「もんじゅ」。夢のエネルギー計画を実現するべく、希望を抱いて「もんじゅ」の設立・計画にかかわってきた人々の思いが、もんじゅを臨む敦賀の浜辺に現れる、とのこと。
わたしたちはそれら幽霊や怪物のことを見ないこと忘れてしまうことを、その気になればできちゃうし、そのほうが快適な向きは確かにある。
でもそれらに、つまり直視しないこと忘却することに、抗うために、能という演劇形式が持つ構造を借りて、音楽劇を上演します。
演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰
1973年横浜生まれ、熊本在住。従来の演劇の概念を覆す創作活動で、国内外から注目される。2005年『三月 5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。
同年7月『クーラー』で TOYOTA CHOREOGRAPHYAWARD 2005ー次代を担う振付家の発掘ー」最終選考会に出場。2007年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表、翌年第2回大江健三郎賞受賞。12年より岸田國士戯曲賞の審査員を務める。13年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』、14年には戯曲集『現在地』を河出書房新社より刊行。1年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品演出を4シーズンにわたって務める。
18年8月にはタイの小説家、ウティット・へーマムーンの原作を舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』をバンコクにて発表、12月にフェスティバル・ドートンヌ(パリ)、2019年には東京で上演。読売演劇賞優秀演出家賞、優秀スタッフ賞を受賞。KAATとは2011年の開館より関わりが深く、チェルフィッチュの5作品を上演、15・16年には自身初となるキッズプログラム『わかったさんのクッキー』を創作、全国13都市で上演した。
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