ジム・モリソンの遺作となった
ドアーズの『L.A. ウーマン』は、
自らのルーツを見直した秀作
ドアーズの結成
違和感あるロックグループ
クラブでの演奏を続けていた時、彼らに目を付けたのはエレクトラレコード主宰のジャック・ホルツマンだった。ホルツマンは音楽を聴くプロフェッショナルで、売れるとか売れないとかに関係なく、良い音楽であればどんなグループでも契約していた。バンド編成や音作りの面で他のロックグループと比べるとドアーズは違和感のあるサウンドであったが、エレクトラに在籍することで伸び伸びと自分たちの音楽を作り上げることが可能となった。
時代はボブ・ディランがアコースティックからエレキにギターを持ち替えた1965年から1年ほどしか経っていなかったが、ロックンロールはいつしか単にロックと呼ばれるようになっていた。当時、最もヒップだったグレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプレインらに代表されるサンフランシスコのアシッドロックのブームは、ドアーズの拠点であるロスにも広がっていた。メランコリックで長尺の演奏を繰り広げるサイケデリック(アシッド)ロックの波は全米レベルとなり、ドアーズの違和感は逆にロサンジェルスでは時代の先端を走ることになった。
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