アジアから世界を目指すタイのアーテ
ィスト、Pyraの神秘性の源とは
昨年初来日のステージを披露したタイのアーティスト・
が今年10月に再び来日を果たした。スタートアップ企業のCEOという意外な経歴を持つ彼女は、アジア人アーティストとして世界を見据えた活動を続けており、前回来日時にはタイや日本の音楽シーンについての話を聞かせてくれた。
そんな彼女が表現する音楽世界はダークで、神秘的で、儀式的なものを感じさせる。その世界観は架空世界のようでありながら、実際は彼女の経験や現実世界から続いている物語だった。今、世界で議論されるメンタルヘルスの問題とも密接に関係しているように思う。
今回のインタビューではそんな彼女の表現するダークで神秘的なその世界観について、そしてアメリカ最大の音楽フェス<コーチェラ>のステージを目指すという彼女のこの1年の活動について話を聞いてみた。
タイのレコード会社とは契約しなかった
ー前回のツアーでアジア各国を回ってみて印象に残っているのはどんなことですか?
大阪の人々が1番印象深かったですね。ライブでは日本人とは思えないくらいエネルギーが溢れていましたし、リスペクトを感じました。すごく楽しいパーティーだったことをよく覚えています。あと台湾にも行ったんでが、私自身そこまで台湾でポピュラーな存在ではないと思っていたんです。でも行ってみたらたくさんのお客さんが集まってくれてすごく驚きました。
ーツアーを行って自身に変化は感じましたか?
ツアー前後ではパフォーマンスが変わりましたし、自分自身も変わったと思います。タイに戻ってからも実際に「パフォーマンスが変わった」と言われたので、そこは一番変化として実感しているところですね。
ー国内の反応も変わりましたか?
そうですね、国外で活動をしていくうちにタイでも私のことを知ってもらえるようになってきたので、タイのレコード会社から国内でも活動を進めてみないかという話をいくつかもらったんです。
けれど、その場合タイの人たちは英語を話さないので、「言葉を理解できないのは大きな障害だからタイ語で歌ってほしい」と言われて。私自身の目標は世界に出て活動することなので、英語詞でどんどん曲を作っていきたいかったんです。だから国内のレコード会社との契約はお断りしました。
そんな時に
という
(ジャスティン・ビーバー)を手がけたプロデューサーからオファーをいただいたのでロサンゼルスでアルバムの制作に取り掛かり、今も制作を進めているところです。
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