「ぼくのうた」の歌詞に見える、渋谷
すばるのこれから
「ぼくのうた」の歌詞に見える、渋谷すばるのこれから
そんな彼がこの度発表したアルバム『二歳』。その一曲目を飾るのが、今回取り上げる『ぼくのうた』だ。
彼は今何を想い、歌い続けているのか。おそらくその答えはこの曲に込められていると思い、歌詞を読み解いていくことにした。
孤独の再スタート
ぼくのうた 歌詞 「渋谷すばる」
https://utaten.com/lyric/mi19091401
いつもおどけて人を楽しませてきた彼をイメージしながら読むと、ついこの謙虚な新入社員のような歌詞とのギャップに笑いそうになってしまう。
ぼくのうた 歌詞 「渋谷すばる」
https://utaten.com/lyric/mi19091401
いつもおどけて人を楽しませてきた彼をイメージしながら読むと、ついこの謙虚な新入社員のような歌詞とのギャップに笑いそうになってしまう。
しかし、MVを観ていただければ、どれだけ熱い想いでこれを歌っているのか分かるはずだ。
▲渋谷すばる「ぼくのうた」
未だに関ジャニ∞のイメージが強い渋谷すばる。
ソロ曲等でその歌声を惜しみ無く聴ける機会はこれまでもたくさんあった。
しかし彼が一人で活動していくと決意を固め歩き出そうとしている今、この歌詞は何処となく寂しく、切ない。
当然、彼の傍に長年苦楽を共にしたしてきたメンバー達の姿はない。
その孤独感は覚悟の上での脱退だっただろう。
しかし、そこに全く葛藤が無かった訳ではないはず。
それでも、一人でも多くの人に歌を聴いて欲しい、自分の存在を認識して欲しいと切望する彼の心の声が聞こえるような気がする歌詞である。
心機一転、駆け出しのシンガー
いつも中心でグループを引っ張ってきた彼だが、今はさながら駆け出しの新人シンガーである。
言葉で説明するのは難しいが、何となく聴き辛い気がしていたのだ。
しかし、彼が一人きりで歌い続ける今、分かったことがある。
彼の歌声には、類い希なパワーがあった。周りを凌駕する力強さがあった。
私は、彼の歌声が嫌いだったのではない。
渋谷すばるの歌声が持つエネルギーに圧倒されていたのだ。
そしてそのエネルギーは、今も健在である。
単純な歌の上手下手の話ではない。人の心を揺さぶる歌を、人の心に届くように想いを込めて歌う。
おそらくそれが彼の言う「良い歌」なのだろう。
歌を、歌わせてあげてください
常に自分を必要とされたその場所に留まっても歌い続けることはできたはずだが、彼は一人離れて歩むことを選んだ。
そこまでして挑みたかった、「歌」の道。
自身の人生を左右し、心の支えとなり、時には苦しめたであろう「音楽」の道。
ここまで「歌」「音楽」に対する想いだけで作られた歌が、今まであっただろうか。
一人、自信を持って道を歩む姿をアルバムにしてファンに届けてくれた渋谷。
どうぞ、自由に歌い続けてほしい。歌わせてあげてほしい。
彼が一人の歌手としてどのように成長していくのか、非常に楽しみである。
頑張れ、すばるくん。
TEXT 島田たま子
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