【ONE N' ONLY ライヴレポート】
『ONE N' ONLY~EBiSSH×SBC~
Dark Knight』
2019年6月16日 at マイナビBLITZ赤坂
2019年6月16日 at マイナビBLITZ赤坂
ステージにヴォーカルのEIKU、TETTA、REI、ダンサーのHAYATO、KENSHIN、KOHKI、NAOYAが登場。1曲目に届けられたのは「Sexy Beach Party Yes!!」。エネルギッシュなビート、煌びやかな音像に包まれながら切れ味抜群のパフォーマンスを繰り広げる彼らに刺激されたSWAGは、興奮を露わにして掲げたペンライトを一斉に揺らす。続いて披露された「Everything’s Changing」「LA DI DA」でも、多彩なフォーメーションを描きつつ歌って踊る姿が、とても凛々しかった。HAYATOが振り付けを手掛けた「Black Hole」の感情をダイレクトに叩き付けるかのようなパフォーマンスは、あの場にいた全ての人々に鮮烈な印象を残したことだろう。今回のツアーを経て、7人が力強い進化を遂げたことを確信させられたオープニングであった。
EBiSSH、さとり少年団(SBC)のそれぞれのオリジナル曲を披露するブロックも用意されていたが、時折、両グループのコラボレーションによる7人バージョンとなっていたのも大きな観どころだった。EBiSSHの曲である「KIMI GA SUKI」はエンディングでNAOYAが“俺のこと好き?”と言うのがお決まりだが、EIKUと一緒に甘い台詞を発した瞬間、SWAGは大喜び。さとり少年団の「夏へダイビング」もEBiSSHが加わった7人編成で届けられ、夏をひと足早く先取りしたかのような圧倒的な熱気を生んでいた。
中盤のMCでは、仙台のホテルに宿泊する際、夜中に怖くなってしまったREIとTETTAに電話で呼び出されたHAYATOであったが、行ってみるとふたりは完全に爆睡中。隣の部屋からNAOYAの自撮り写真をAirDropでたくさん送りつけられて閉口したREIとTETTA。KENSHINとHAYATOの近くに行きたくて、離れたところにあった自分のベッドを移動したというEIKU…と、メンバー同士の仲の良さがうかがわれるMCも挟みながら、ライヴは終盤戦へと突入。再びONE N' ONLYの曲が届けられた。SWAGも一緒に振り付けを踊りながら楽しんでいた新曲「HOLIDAY」を経て本編を締め括ったのは「POP! POP!」。ステージ上の7人とSWAGが笑顔を交わし合いながら醸し出したムードが、とてもさわやかだった。
「What About This?」から始まったアンコール。この曲のあとに披露された「Category」は、前述したONE N' ONLYの進化を改めて鮮烈に示していたように思う。7人編成ならではの迫力満点のパフォーマンス、エモーショナルな歌とラップがSWAGを激しく魅了していた。この新曲の振り付けにはHAYATOも参加しているそうだが、メンバーの持ち味をよく知っている彼ならではの発想は、今後もONE N' ONLYの大きな武器となっていくのではないだろうか。そして、「I’M SWAG」と「Dark Knight」も届けられて、ラストを飾ったのは、「Bla Bla Bla」。“この曲は男性の失恋の歌です。楽しくライヴをして、みんなと別れるこのシーンと似ているのかもしれない”と、披露する直前にREIが語っていたが、切ないサウンドがSWAGの心を温かく震わせているのを感じた。
全ての曲を披露したあと、7人は想いを語った。“不安な時もあったけど、特典会の時の“すごい良かったです!”というSWAGの言葉が原動力になっていました”(REI)。“この7人で頑張っていきたいと本気で思っています。これからも会場を大きくしていって、天下を獲りたいです!”(KENSHIN)。“世界征服を夢見て…何のために生まれて、何をして生きるのか、答えられないのは嫌なので(笑)。これからも付いてきてください!”(KOHKI)。“みんなで毎日作り上げたものを観てもらえるのが嬉しいです。心からみんなを笑わせられる男になります!”(TETTA)。“メッセージボードを掲げてくれたりして、すごく嬉しいです。SWAGの心の中で生き続けられるように頑張りたいです”(EIKU)。“ライヴをやるごとにメンバーもSWAGも好きになっています。僕はライヴが大好きです”(NAOYA)。“まだまだスタートライン。スタートダッシュをしたくらいなので、これからです。もっと上に行きたい。みんなが頑張れる糧になりたいです”(HAYATO)。メンバーそれぞれの言葉には、今後の活動への強い想いがこもっていた。
終演後、メンバーへの囲み取材がバックステージで行なわれた。そこでの7人の言葉も紹介するとしよう。
TETTA:HAYATOが作る振り付けが個人的にもめちゃくちゃ好きで。天才的だなと思っています。音の取り方が細かいんですけど、目が行き届いているなと思っていて。観ている人にも、そういうところが伝わっているんじゃないかなと。メンバーのことを第一に思って作ってくれている僕の…いや(笑)、僕らの先生です。
HAYATO:もっと上に行けるように、さらに磨いていきたいです。振り付けを考える時には、世界のダンスの流行りも意識しています。最先端、かつキャッチーというものにしつつ、ここはこのメンバーに輝いてほしいということも考えてフォーメーションを組んでいます。
REI:EBiSSHとさとり少年団、それぞれの曲の7人でのコラボは、ライヴでだんだんと両方のグループらしさが合わさったものになっていったと思います。ONE N' ONLYの楽曲に関しては攻撃性があるというのと激しい振り付けというのが軸ですね。そこがEBiSSH、さとり少年団との違いになっていると思います。
EIKU:課題はたくさん見えつつありますけど、リハとか長い時間頑張ってきたので、今日の仕上がり度は100かなと思っています。進化できたなと感じているのは、「Bla Bla Bla」です。この曲は最初に披露した時、全然上手くいかなくて、どうやって歌ったらいいのかをヴォーカルの3人で、今までで一番話し合ったんです。最近は自信を持って歌えるようになりました。
NAOYA:今後の僕たちについて行きたいと思ってもらえるものにしたかったんですけど、“もっと大きいところに行けるぞ!”っていうのは、僕たちなりに見せられたと思います。もっともっと日々努力することが大事かなと思っています。新しい課題を今回のツアーで得ました。
KENSHIN:今回のツアーは5会場でやらせていただいたんですけど、ONE N' ONLYの結束力が、どんどん高まっています。「Dark Knight」でありがたい結果をいただいたり、“これからもっと頑張っていこう!”という決意、団結力、信頼も改めて得られたなと思っています。
KOHKI:新曲の「Category」は仙台でのライヴから振り付けが少し変わっていて。そこから今日まで1週間しかなかったんですけど、みんなで話し合って固めていった上で、今日こうやって披露して、“良かった”と結構言ってもらえています。踊りながらひとつになれていると思って、幸せを感じました。
ONE N' ONLYは、11月に東名阪のZeppを巡るツアーを行なう。EBiSSH、さとり少年団での彼らしかまだ観たことがないという人も、絶対にライヴ会場に足を運んだ方がいい。この7人が一体となって放つスリリングな刺激を存分に体感できるはずだ。
取材:田中 大
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