【BUCK-TICK ライヴレポート】
『ロクス・ソルスの獣たち』
2019年5月26日 at 幕張メッセ
国際展示場 9~11ホール
2019年5月26日 at 幕張メッセ 国際展示場 9~11ホール
中盤での「相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり」の演奏が終わった時、近くにいた観客のひとりが思わず“こんな昔の曲もやるんだ!?”と少し驚いたように話していたのがたまたま耳に入ったのだが、その口をついて出た台詞がこの日の内容を端的に表していたと言える。現在、絶賛発売中の最新シングル曲である「獣たちの夜」「RONDO」や、昨年の全国ツアー『TOUR No.0』で披露された楽曲、さらには代表曲「ICONOCLASM」は演奏されたものの、上記「相変わらず~」の他、「謝肉祭-カーニバル-」やアンコールでの「愛ノ歌」など、“ライヴで聴くのはいったいいつ以来だろう?”と考えてしまうような、所謂レアな楽曲がセットリストに並ぶ。「Tight Rope」もアルバム『COSMOS』(1996年)に収録されたオリジナルのアレンジで披露されていた。
本公演の主題は“ロクス・ソルス(人里離れた場所)=リスナー、ファンの記憶の奥深いところ”にある楽曲たちの解放にもあったようだ。アンコールでのアコースティックセットでの演奏も相当に新鮮だった。ほぼノンエフェクトでのバンドアンサンブルを公に響かせるというのはBUCK-TICK史上初めてのことだったという。言うまでもなく、各人の演奏は上手く、それが重なり合って生まれるサウンドは貫禄のグルーブ。“どんな形態でも自分たちが演ればロックになる”と言わんばかりの、BUCK-TICKのプライドを改めて見せつけられた。
なお、前述したようにライヴの最後には、毎年恒例であった12月29日の日本武道館公演が、今年は国立代々木競技場第一体育館で行われること、そしてツアー『THE DAY IN QUESTION 2019』の開催が発表された。
撮影:田中聖太郎写真事務所/取材:帆苅智之
アーティスト
編集部おすすめ ライブレポート
-
【BUCK-TICK ライヴレポート】 『バクチク現象-2023-』 2023年12月29日 at 日本武道館
2024.01.11
-
【BUCK-TICK ライヴレポート】 『魅世物小屋が暮れてから 〜SHOW AFTER DARK〜 in 日本武道館』 2021年12月29日 at 日本武道館
2022.01.06
-
【BUCK-TICK ライヴレポート】 『ABRACADABRA THE DAY IN QUESTION 2020』 2020年12月29日at 日本武道館
2021.01.08
-
【BUCK-TICK ライヴレポート】 『ABRACADABRA LIVE ON THE NET』 2020年9月21日at 配信ライヴ
2020.09.28
-
【BUCK-TICK ライヴレポート】 『THE DAY IN QUESTION 2019』 2019年12月29日 at 国立代々木競技場第一体育館
2020.01.10
おすすめ記事
-
『OKMusic』サービス終了のお知らせ
2024.02.20 11:30
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.89】公開
2024.02.20 10:00
-
今年でデビュー50周年の THE ALFEEが開催する、 春の全国ツアー神奈川公演の チケット販売がいよいよ開始!
2024.02.13 18:00
-
音楽ファンの声、エールを募集! music UP's/OKMusic特別企画 『Power To The Music』 【vol.88】公開
2024.01.20 10:00
-
宇多田ヒカル、 初のベストアルバム 『SCIENCE FICTION』発売決定& 全国ツアーの詳細を発表
2024.01.15 11:00
人気
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第1回 『自己紹介を。』 -
2014.12.20 00:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第16回 『巡り合いを。』 -
2016.03.20 00:00
-
内田彩、 新曲「with me」を配信リリース!
2024.04.01 00:00
-
けいちゃん、 ライブツアー『円人』 豊洲PIT公演を映像作品化 &ダイジェストを公開
2024.03.28 21:00
-
【連載】 Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 『ナニヲなにを。』 - 第6回 『妬みを。』 -
2015.05.20 00:00