【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#101
歌手・伊藤 蘭の言葉
こうして今でも多くの方に喜んでいただいてることは、ミキさん、天国にいるスーさんと、3人の宝物です
インタビュアーは、2001年に出版され大ブレイクした『盲導犬クイールの一生』の著者でもある著述家の石黒謙吾。彼は熱狂的なキャンディーズファンで、現在、『日本キャンディーズ協会』(元全キャン連)の代表を務めている。それだけに、伊藤 蘭へのインタビューが、並々ならぬ愛情と歌手復帰への喜びに溢れている。キャンディーズ、ひいては伊藤 蘭のファン達の思いを背負っているかのようだ。石黒は、YouTubeなどを通してキャンディーズを知り、ファンになる若い人達も多いことを伝える。伊藤は、それを受けて「青春の5年間、3人と周りの多くのスタッフの方々と形に残してきた歌とかライブの足跡が、」と応え、今回の名言と続く。当時からのファンには、特に胸に刺さる言葉ではないだろうか。2019年6月11日に、実に41年ぶりとなるライブを行う伊藤。まずは、その再チャレンジに大きな拍手を送りたい。
伊藤 蘭(いとう らん)
1955年1月13日生まれ、東京都武蔵野市出身。元キャンディーズのメンバー、歌手。1969年、東京音楽学院に入学し、スクールメイツのメンバーとなる。1972年、歌番組『歌謡グランドショー』(NHK)のマスコットガールのオーディションに田中好子と藤村美樹とともに合格する。この時、3人組はキャンディーズと命名される。1973年9月、キャンディーズとして「あなたに夢中」でレコードデビュー。当時、歌手活動の意外でも、『8時だョ!全員集合』(TBS)や『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』(テレビ朝日)などといったバラエティ番組などにも出演。コントの演技も見事にこなしてお茶の間の人気者となる。1977年以降は、作詞や作曲も行った。1977年7月17日、日比谷野外音楽堂でのコンサート中に、何の前触れもなくキャンディーズの解散を宣言。その時に、伊藤蘭が泣きながら叫んだ「普通の女の子に戻りたい!」は、当時の流行語になった。翌1978年4月4日、キャンディーズ解散コンサートを最後に、芸能界を一時引退する。1980年、映画『ヒポクラテスたち』(監督:大森一樹)に主演して女優として復帰する。その後、倉本聰、山田太一、市川森一らの脚本作品を中心に出演し、本格女優としての道を歩む。2019年5月29日、オリジナル・アルバム『My Bouquet』をリリース。キャンディーズ解散以来、41年ぶりにソロ歌手として再デビューを果たす。『伊藤 蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019』をTOKYO DOME CITY HALL(6月11日・12日)とNHK大阪ホール(6月14日)にて開催予定。
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