【連載】Vol.069「Mike's Boogie St
ation=音楽にいつも感謝!=」
ほぼ定刻通り午後6時、GTR/BGMが流れジュリーとギターの柴山和彦がステージに登場。割れんばかりのウェルカム拍手!
オープニングはアップビートなイントロで始まる「気になるお前」。ロンドン・レコーディングの1973年作品。シングル「胸いっぱいの悲しみ」のB面だ。エキサイティングなムードを噴出、オーディアンスは早くも手拍子で盛り上がる。曲後半でのジュリーのSHOUT!に今ツアーに対する意気込みを感じる。
その後はいつものように、“マイド”“オエド”!!柴山和彦を紹介し3曲目へと入っていく。柴山のハード・タッチなGTRから「a・b・c....i love you」。ミディアム・アップでヴァリーエーションに富んだサウンド展開。90年アルバム『単純(シンプル)な永遠』のオープニングを飾っていた作品。作詞はサエキけんぞう。
11曲目は「グショグショ ワッショイ」。昨年3月11日リリースの『OLD GUYS ROCK』収録ナンバー。作詞がジュリー作曲は柴山。まさに今のジュリーの気持ちを素直に表現した作品なのだ。
そしてツアー・タイトルともなった「SHOUT!」。ジュリーの作詞作曲。ハード・タッチのパワフルな作品としてライヴに凄く似合う。拳を上げてオーディアンスを鼓舞するようにOH OH OH OH!柴山のGTRがここでも激しくロックしているのだ。特にエンディングの高まりはとても印象的だった。
ということでアンコール1曲目は「誕生日」。72年アルバム『JYULIE IV 今 僕は倖せです』収録。このアルバムはジュリーのセルフ・プロデュースで作詞作曲も全曲、沢田研二である。曲前にしっかりと練習したオーディアンスがコーラス・パートで加わって見事にキマる。パーティー・ソングとして流行らせたい楽しいナンバー!
ありがとニャン、ジュリー!!!
そして終演時に「決めてやる今夜」のイントロが…。“Mr.ロッケンロール Rest in Peace”の気持ちが込められていた。
☆☆☆☆☆
ザ・B.B.キング・ブルース・バンドがついにニュー・アルバム発表!『THE SOUL OF THE KING』!!多くのゲストがレコーディングに参加。
Vol.64に登場したザ・B.B.キング・ブルース・バンドがそのインタビューで語っていたようにニュー・レコーディング・アルバムを発表した、『THE SOUL OF THE KING』(BSMF RECORDS/BSMF-2657)。B.B.を35年に亘ってサポートしてきたトランペッターのジェームス・ブーガルー・ボールデンを中心にラッセル・ジャクソン、ウィルバート・コスビーら10人から成るTBBKBBは、これからB.B.のブルース遺産を後世に伝えようという姿勢で活動を続けていく。ライヴ活動と共にこれからは新作アルバムもどんどんリリースしていくという。B.B.のスタンダード作品に加え、オリジナル・ナンバーからもキングの魅力をたっぷりと感じる。それが『THE SOUL OF THE KING』だ。そしてここにB.B.をリスペクトするアーティストらも参加して点も見逃せない。B.B.の代表作「Sweet Little Angel」ではニューオーリンズ出身のお馴染みケニー・ニールがヴォーカル&ギターを担当している。その二―ルはラッセルのオリジナル「Becoming The Blues」でも見事なブルース・ハープを披露している。このナンバーでは女性バッキング・ヴォーカルのヒューストン出身の遅咲きの実力派ディアナ・グリーンリーフにも注目だ。B.B.81年のナンバー「There Must Be A Better World Somewhere」ではメンフィスのパワフル・ソウル・シスター、ココ・テイラーを師と仰ぐディアナ・グリーンリーフの実にソウルフルな歌声が心に響く。B.B.68年のヒット「Paying The Cost To Be The Boss」。このナンバーは御大の87年アルバム『Deuces Wild』でも取り上げられそのヴァージョンはB.B.&ローリング・ストーンズの共演だった。そして今回はストーンズと縁のあるタジ・マハールとニューオーリンズ出身で1990年代後半に頭角を現した女性R&Bシンガーのメアリー・グリフィンのデュオ。
そしてアルバム中一番の注目作は「Regal Blues(A Tribute The King)」。あのジョー・ルイス・ウォーカーによる書き下ろしトリビュート・ソングなのだ。B.B.キングへのリスペクト、そしてラヴをダイレクトに感じさせるジャンピング・ブルースだ。そしてもう一曲聴き逃せないのがご存知「The Thrill Is Gone」。ここでギター&ヴォーカルを披露しているのはマイケル・リー。彼はNBC-TV“VOICE THE BLIND AUDITIONS”で鮮烈なパフォーマンスを飾った。一躍注目を集めたマイケルは昨年のVOICEでもこのナンバーを歌いGTRを弾きまくったのだ。彼はテキサス出身で若干30歳だ。ザ・B.B.キング・ブルース・バンドの次回のLIVE IN JAPANはぜひともマイケル・リーを連れて来て欲しい!!!
☆☆☆☆☆
【ライヴinfo】
◇メリッサ・モーガン
*2019年6月4日 Billboard Live OSAKA
ファースト・ステージ 開場17:30 開演18:30
セカンド・ステージ 開場20:30 開演21:30
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11500&shop=2
*2019年6月5日 Billboard Live TOKYO
ファースト・ステージ 開場17:30 開演18:30
セカンド・ステージ 開場20:30 開演21:30
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11501&shop=1
◇マリア・マルダー
*2019年6月8日 9日 Billboard Live TOKYO
ファースト・ステージ 開場15:30 開演16:30
セカンド・ステージ 開場18:30 開演19:30
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11485&shop=1
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