【その2】ピエール瀧&後藤真希応援
企画! 犯した過去をなかったことにし
ている芸能人
実話BUNKA超タブーvol.43より(部分)
(この記事は『実話BUNKA超タブーvol.43』に掲載したものをウェブ用に再構成したものです。『実話BUNKA超タブーvol.43』は各電子書籍販売サイトにて販売中です。)
ピエール瀧メンバーが麻薬取締法違反容疑で逮捕されたり、後藤真希さんの不倫が裁判沙汰になるなど、芸能人の悪事が露呈しています。ここで改めて、過去に悪事を犯しながら、それをなかったことにして立派に活躍している芸能人についておさらいしましょう。
才能で復帰できる音楽業界のゆるさは顕著 昨年、29枚目のシングル『U・S・A』のヒットにより、再ブレイクを果たしたDA PUMP。そのリーダーのISSAも、過去に不倫を犯している。昨年6月、一般女性と結婚していたことを報告したISSAだが、裏切った相手はその女性ではない。2012年11月、ISSAの自宅マンションにお泊りする国民的女性アイドルグループのメンバーを週刊誌がスクープ。当時のISSAは女優・福本幸子との婚約を発表しており、入籍も間近と報じられていた。
ISSAとの通い不倫を認めた女性メンバーはアイドルグループを即クビ、一方の福本もISSAとの婚約を解消。当時、福本は英語で「心臓を刺されているのに死ねない拷問を受けているようだ」とツイートをしている。心身ともにボロボロになった彼女は、呼吸困難や嘔吐などのショック症状を繰り返していたという。
一度に2人の女性を不幸にした過去をなかったことにして、数年後に別の女性と「実は結婚していました。あたたかく見守ってください」などと言われても、到底、祝福する気にはなれない。「なかった」で思い出したが、数年前はなかったはずのISSAの頭髪がいつの頃からかフサフサになっている点も解せない。なかったことをなかったことにしている? ええい、ややこしい!!
ISSAの件でも分かるように、一般社会と比べて倫理や規範に対する意識が生温い芸能界。なかでも音楽業界は顕著で、1999年に覚せい剤取締法違反となった槇原敬之も翌年には活動を再開し、04年には『世界に一つだけの花』が春の選抜高校野球の入場曲に選ばれている。元中毒者の作った曲で元気よく行進……。
岡村靖幸にいたっては、同じく覚せい剤で3度お縄となり、2度の実刑判決を受けていながら、出所後にはあっさり活動を再開。最近では、災害支援チャリティーコンサートなんかにも出演しているようだが、本来、あなたのような人は薬物依存者を助ける慈善団体などから支援される側なのでは? 支援する側になって、気分もよろしいことでしょう。
昨年1月、不倫疑惑が報じられて引退を発表した小室哲哉。文春砲を叩きたいあまり、倫理の問題など放り投げて小室を擁護した人たちも、彼が5億円もの巨額詐欺を起こしている男だということを忘れてしまったのだろうか? 所有していない著作権を持っているように見せかけ、それを譲る契約を5億円で結んだのだ。これはもう「騙しのプロ」の仕事だ。騙しのプロが見せた涙に、多くの人がコロッと騙されたわけだ。
小室の悪質さとその金額を考えると、最近、人気ユーチューバー「カジサック」として、広告報酬をガッポリ稼いでいる様子のキングコング・梶原雄太が、法の抜け穴を突いて不正まがいの生活保護受給を母親にさせていたことも、忘れてあげてもいいんじゃないかとさえ思ってしまう。
人間は忘れる生き物だ。かの喜劇王チャールズ・チャップリンも、「人間には憎悪や不快を忘れさせてしまう性質がある」との言葉を残している。
確かに、忘れることで救われる者がいるのも事実だ。今や世界的なエンターテイナーとなった渡辺直美が下積み時代に◯◯嬢として働いていたことも、氷川きよしがデビュー前にゴリゴリの場所で働いていたことも、俳優・堺雅人と結婚し1男1女の母となっている菅野美穂が20歳のときにヘアヌードを発表しカメラマンとの◯◯撮りが噂になったことも、すべて「なかったこと」にしてあげるのが、心やさしい大人の作法というものなのだろうか?
ISSAとの通い不倫を認めた女性メンバーはアイドルグループを即クビ、一方の福本もISSAとの婚約を解消。当時、福本は英語で「心臓を刺されているのに死ねない拷問を受けているようだ」とツイートをしている。心身ともにボロボロになった彼女は、呼吸困難や嘔吐などのショック症状を繰り返していたという。
一度に2人の女性を不幸にした過去をなかったことにして、数年後に別の女性と「実は結婚していました。あたたかく見守ってください」などと言われても、到底、祝福する気にはなれない。「なかった」で思い出したが、数年前はなかったはずのISSAの頭髪がいつの頃からかフサフサになっている点も解せない。なかったことをなかったことにしている? ええい、ややこしい!!
ISSAの件でも分かるように、一般社会と比べて倫理や規範に対する意識が生温い芸能界。なかでも音楽業界は顕著で、1999年に覚せい剤取締法違反となった槇原敬之も翌年には活動を再開し、04年には『世界に一つだけの花』が春の選抜高校野球の入場曲に選ばれている。元中毒者の作った曲で元気よく行進……。
岡村靖幸にいたっては、同じく覚せい剤で3度お縄となり、2度の実刑判決を受けていながら、出所後にはあっさり活動を再開。最近では、災害支援チャリティーコンサートなんかにも出演しているようだが、本来、あなたのような人は薬物依存者を助ける慈善団体などから支援される側なのでは? 支援する側になって、気分もよろしいことでしょう。
昨年1月、不倫疑惑が報じられて引退を発表した小室哲哉。文春砲を叩きたいあまり、倫理の問題など放り投げて小室を擁護した人たちも、彼が5億円もの巨額詐欺を起こしている男だということを忘れてしまったのだろうか? 所有していない著作権を持っているように見せかけ、それを譲る契約を5億円で結んだのだ。これはもう「騙しのプロ」の仕事だ。騙しのプロが見せた涙に、多くの人がコロッと騙されたわけだ。
小室の悪質さとその金額を考えると、最近、人気ユーチューバー「カジサック」として、広告報酬をガッポリ稼いでいる様子のキングコング・梶原雄太が、法の抜け穴を突いて不正まがいの生活保護受給を母親にさせていたことも、忘れてあげてもいいんじゃないかとさえ思ってしまう。
人間は忘れる生き物だ。かの喜劇王チャールズ・チャップリンも、「人間には憎悪や不快を忘れさせてしまう性質がある」との言葉を残している。
確かに、忘れることで救われる者がいるのも事実だ。今や世界的なエンターテイナーとなった渡辺直美が下積み時代に◯◯嬢として働いていたことも、氷川きよしがデビュー前にゴリゴリの場所で働いていたことも、俳優・堺雅人と結婚し1男1女の母となっている菅野美穂が20歳のときにヘアヌードを発表しカメラマンとの◯◯撮りが噂になったことも、すべて「なかったこと」にしてあげるのが、心やさしい大人の作法というものなのだろうか?
(了)
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