「羽ばたけ願う未来があるなら」。ア
ンダービースティーが暴れ騒ぐ観客た
ちと重低音轟く音の中で誓いあった、
光輝く場所を守り続ける約束。
今年2月に行った新宿ReNYでの単独公演をソールドアウト。その実績を買われてとはいえ、彼女たちにとって今回のTSUTAYA O-EASTは、ワンマンライブとしては最大のキャパシティへの挑戦。発表の日から彼女たちは、公演の成功を目標に走り続けてきた。結果、会場には700人を越す人たちが来場。終始、熱狂を作りあげていった。
大きな爆発音が鳴ると同時に飛び出したのが、『UB TRY』だ。猛る演奏を背負い、高く拳を突き上げ、観客たちを煽るメンバーたち。お立ち台に乗り観客たちへ挑みかかった姿の、なんて雄々しかったことか。フロアーには、早くも野太い声が渦巻いている。
荒ぶる音を突き付けた『Black Jet』でも、凄まじい雄叫びが場内に上がり続ける。黒い羽根を羽ばたかせた小悪魔たちに、可愛い表情とは裏腹な野太い声で煽られては、拳を、声を張り上げずにいられるか!!。『GET LOVE』でも、情熱沸き立つステージングを通し、彼女らの挑発は続いてゆく。冒頭から一切演奏を止めることなく、轟音渦巻く中へ熱狂を描き出すアンダービースティー。序盤からそこには、互いの気持ちを鼓舞する凄まじい戦いが描き出されていた。
アンダービースティーのライブの特色である、ノンストップで重低音の効いた轟音ナンバーを叩きつける攻めなステージング。オケを介し作ってきた途切れぬ躍動を、生バンドの演奏を通し、彼女たちはさらに音像を倍増しに突きつけてゆく。その姿へ気持ちが昂らずにいれなかった。
「最高の忘れられない夜にします。UB ROCKを齧り尽くしてください」 (植竹優亜)の声を受けて飛び出したのが、『deformoon』だ。沸き立つ血潮を、拳と絶叫と手拍子に変え舞台上へ全力でぶつける観客たち。彼女たちも沸き立つ闘士を滾らせ、その熱を強い眼差しと歌声に乗せぶつけていた。重厚な黒い衝撃と情熱的な赤い衝動を重ね合わせ、アンダービースティーは『occult propose』を通し、観客たちへ熱狂という接吻を求めてゆく。彼女たちの激情した黒いプロポーズを受け、興奮のあまり絶叫と熱狂に溺れる観客たち。互いに感情と感情をぶつけあう、この瞬間がたまらなく刺激的だ。アンダービースティーの示した熱い告白を、誰もが全力で受け止めていた。
その声を合図に、アンダービースティーが連れ出した新しい世界。それは、黒い輝きと胸を焦がす赤い情熱を抱いた熱狂の舞台。誰もが、彼女たちの歌う『new journey』へ飛び乗り、高く拳を突き上げ、荒ぶる声を上げていた。「さあ、生き急げ」の言葉通り、熱く火照る気持ちのまま、とことんまでイキきろうじゃない!!
「這い上がれ今この場所から」、アンダービースティーの意思を高らかに示した『raven』の登場だ。闘志を漲らせ「羽ばたけ願う未来があるなら」と歌う彼女たちの姿を全力で受け止め、力強く拳を突き上げ、共に戦いの声を上げ続けたい。心の背中に生えた黒い翼を羽ばたかせ、遥か遠くに見える光を一緒につかみたい。『raven』は、触れた人たち心へ戦う勇気を注いでゆく。だから、この歌を求めたくなる。『raven』に合わせ力の限り拳を突き上げ、張り裂けんばかりに声を上げ、「俺は、私はここで戦っているぞ」と彼女たちに伝えたくなる。
理性を、黒い熱狂の中へ引き込むように流れた『TOKYO monster』でも、観客たちがフロアーの中でぐちゃぐちゃに入り乱れていた。理性なんてとっくに消えちまったよ、今は、ただただ騒ぎ続けたい。
触れた人たちの感情の内側を熱く掻きむしる、重低音響かせ疾走するラウドな音楽性が印象深いアンダービースティーだが、闇を抱いた黒い姿と同時に、彼女たちは光を強く求める、輝き浴びた世界観も大きな魅力にしている。
アンダービースティーは自分たちの未来を指し示すように、「大切な仲間と一緒ならどこへでも行けるよ」と『スポットライト』を歌いだした。これは、彼女たちを照らす僕ら自身の歌。そして、一緒に未来へ歩み続けようと誓いあう約束の歌。輝きの中、真っ直ぐに手を差し伸べ「スポットライト全て照らすから」と歌われるたびに、僕らは光の中、きらめくその手をつかもうと心の手を彼女たちへ伸ばしてゆく。一緒に光の中で解け合えるこの瞬間が、たまらなく好きだ!!。最後にアンダービースティーは、情熱沸き立つ『fadeless』を熱唱。メンバーも観客たちも大きく手を振り、その場で飛び跳ねていた。「繋いだ手を離さずに」と歌うその声をギュッと握っていたい。輝きに包まれた中、舞台上で見せた7人の笑顔を、僕らは心の印画紙に強く焼き付けていた。
ここで、メンバー一人一人が今の心境を届けてくれた。
「アイドルを続けるってすごく大変なことも多くて、アイドル活動をあきらめたこともありました。でも、アンダービースティーと出会い、加入させていただいて本当に幸せです。でも、入ったからには居ても居なくても変わらないメンバーにはなりたくないです。みなさんの一番の推しになりたいです。それくらいの覚悟を持ってステージに立っています」(今井莉南)。
「今日は全部自分をぶつけられたワンマンライブが出来たと思います。わたしは歌もダンスもまだまだで、自分の理想のアイドルとしてもまだまだですけど。これからも沢山の人たちと出会って、沢山の思い出を作りながら、これからも一緒に進んでいきたいです」(神谷美緒)
「わたしはポンコツですけど、もう5年目に入るのでポンコツとか言ってられないと心から思ってるんですけど。でも、生まれつきポンコツなんで、どうしても完璧にできないこともあります。でも本当に音楽が、ロックが好きで、アンダービースティーとして毎日ライブできる日々が本当に幸せだと思っています。これからもアンダービースティーとして大好きな楽曲をみんなに届けられるように頑張っていきます」(長瀬夏帆)
「わたしやアンビスのことを好きでいてくれるみんなのことが、わたしは大好きです。でも、アンダービースティーのメンバーである以上可愛い姿だけではなく、恰好いい姿も見てもらいたいなと思い、今日のライブに挑みました。みんなとの距離が大好きなので、これからも離れたくないと思います。今日観た景色は絶対に忘れないので、これからも凛音茜のことを好きでいてください」(凛音茜)
「わたしは歌が大好きで、歌いたくてアンダービースティーに入りました。アンダービースティーがなくなってしまったら、わたしはすべてを失うと思っています。それくらいアンダービースティーが大好きだからです。だからこそ、わたしはこの場所を守り続けたいと思いました。この先何が起こるかわからないからこそ、わたしはアンダービースティーを守るという言葉を使いたいし、もっともっと大きなところでみなさんといろんな景色を作ったり夢を叶えていきたいし、この場所を守っていきたいです」(春乃友夢)
「わたしはアンダービースティーの中でお笑い担当としてやらせていただいてるんですけど、この可愛くてロリな笑顔のキャラクターの裏には、悔しいことや苦い思い出もたくさんあります。だけど、笑顔でいられる理由は、みんなが素敵な景色を見せてくれたり、ずっと側にいてくれるから。それがあるとわたしはずっと笑顔で立つことができます。今日は笑顔の恩返しが出来ていたらいいなと思います。わたしはこれからもずっとみんなの前で笑顔で居続けます」(松下愛)
「約5年間の中、いろんな方が、いろんなタイミングで私たちを知ってくだされば、みんながいるから、今日ここに私たちがいます。でも、私たちのことを何も知らなくても無条件に楽しめるライブを今日は目指してやってきましたし、これから私たちが目指すところはそういうところじゃないかと思います。みなさんが純粋に楽しめる最高のエンターテイメントを追い求めていきたいし、きっとみなさんとなら狭き道も一緒に進んでいけると思っています。これからも一緒に道を切り開いていきましょう」(植竹優亜)
最後にアンダービースティーは無限大に広がる未来へ向け、仲間たちとこれからも一緒に進もうと約束を交わすように、『happiness to you!』を会場中の人たちの胸に響かせた。彼女たちは、「最後に一緒に笑えばいい」と歌いかけてきた。7人は、自分たちでいれるこの場所(ライブの地)をこれからもずっと守り続けてゆく。僕らも、彼女たちがアンダービースティーでいられる場へと集い、その姿に触れながら、一緒に育み続けたい。何時だってこの場所で声を張り上げ、くしゃくしゃの崩れた顔で彼女たちへ向かって叫びたい。笑顔に満ちたこの場所を、これからもっともっと大きく広げていこうじゃないか。まだアンダービースティーに触れてない君たち、その手をここに差し伸べてみないか!!
TEXT:長澤智典
アンダービースティー twitter
https://twitter.com/underbeasty
アンダービースティー Web
http://underbeasty.jp/
植竹優亜 twitter
@yuairisUB
松下愛 twitter
@aaaaiponpon
春乃友夢 twitter
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@cham6_rin
長瀬真帆 twitter
@ub_nagase
神谷美緒 twitter
@kamio03o12
今井利南 twitter
@imai_rina
―セットリスト―
『This is UB』
『UB TRY』
『Black Jet』
『GET LOVE』
『taboo magic』
『beast』
『deformoon』
『occult propose』
『ARCADIA CAT』
『Breaking Now』
『last scene』
『new journey』
『raven』
『TOKYO monster』
『スポットライト』
『fadeless』
-ENCORE-
『ROCK ALIVE』
『happiness to you!』
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