【ROTTENGRAFFTY ライヴレポート】
『ROTTENGRAFFTY
「PLAY ALL AROUND
JAPAN TOUR 2018」
in 日本武道館』
2018年10月3日 at 日本武道館

2018年10月3日 at 日本武道館 photo by HayachiN

 ROTTENGRAFFTYが10月3日、『PLAY ALL AROUND JAPAN TOUR 2018』ツアー最終日となるバンド初の日本武道館公演を開催! 全25曲2時間強に及ぶ濃密ライヴで全ての観客を感動の渦に飲み込んだ。その圧巻ライヴの一夜をここにレポートする。

 ステージ背面に“ROTTENGRAFFTY 日本武道館”の文字がスクリーンに大きく映し出されても、まだ実感が沸かない。1曲目の「寂寞 -sekibaku-」が日本武道館に響いても、まだ夢の中にいるようだった。結成19年目にして日本武道館に立った、古都のドブネズミことROTTENGRAFFTY。“やろうぜ、武道館!”とNOBUYA(Vo)が煽れば、“ついにここまで来たぜ!”とN∀OKI(Vo)が吠え、ド頭から熱い盛り上がりを展開。そこから「PLAYBACK」でさらに焚き付け、ヘドバンやモッシュで暴れる観客がアリーナにみるみる増えていく。その後もヘヴィかつ壮大なスケールを描いた「So...Start」、火柱が上がる中で「世界の終わり」を披露。どの曲も日本武道館で抜群に映えていた。中盤も「響く都」「零戦SOUNDSYSTEM」と濃厚な個性を叩き付ける強力ナンバーを次々と投下する。

 後半に差し掛かる頃、今日は“親父とおかんが来てる”とNOBUYAは言い、観客に感謝の言葉を述べると、“もう一度武道館でやりたい!”と宣言する場面にも胸が熱くなった。そして、N∀OKIのラップとNOBUYAの歌メロが絶妙に絡み合う「アイオイ」は哀切なエモーションを大爆発させるスケール感に激しく心を揺り動かされた。本編ラストは「Error...」で締め括り、アンコールは「マンダーラ」「切り札」と畳み掛け、ROTTENGRAFFTY初の日本武道館はバンドと観客の深い絆を証明する感涙のショーとなった。

撮影:Yukihide “JON…” Takimoto、かわどう、HayachiN/取材:荒金良介



セットリスト

  1. SE.hereafter
  2. 1.寂寞 -sekibaku-
  3. 2.PLAYBACK
  4. 3.SHRED
  5. 4.夕映え雨アガレ
  6. 5.銀色スターリー
  7. 6.So...Start
  8. 7.世界の終わり
  9. 8.毒学PO.P革新犯
  10. 9.夏休み
  11. 10.THIS WORLD
  12. 11.Just One More…
  13. 12.「70cm四方の窓辺」
  14. 13.P.I.L
  15. 14.暴イズDE∀D
  16. 15.響く都
  17. 16.STAY REAL
  18. 17.零戦SOUNDSYSTEM
  19. 18.アイオイ
  20. 19.悪巧み~Merry Christmas Mr.Lawrence
  21. 20.D.A.N.C.E.
  22. 21.金色グラフティー
  23. 22.Rainy
  24. 23.Error...
  25. <ENCORE>
  26. 1.マンダーラ
  27. 2.切り札

ROTTENGRAFFTY

ロットングラフティー:1999年、響く都・京都にて結成。結成15周年となる14年は東名阪ワンマンを含めた『15th Anniversary Tour tour"ROTTENGRAFFTY"』を開催し、Zepp Tokyoなど各地でソールドアウト。18年には全国47都道府県行脚を行い、ファイナル公演はキャリア初となる日本武道館にて単独公演を開催した。また、結成当初から実施している主催イベント『ポルノ超特急』は16年以降は京都パルスプラザにて2日間開催するなど(合計3万人以上を動員)、冬・京都の一大イベントとして不動地位を確立させている。

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