GENERATIONS 7人とファンで勝ち取っ
た夢のひとつ、初の単独ドームツアー
を振り返る
GENERATIONS LIVE TOUR 2018 "UNITED JOURNEY"
2018.8.5 東京ドーム
7人とファンで勝ち取った夢のひとつ。ベストアルバムを携えての初のドームツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2018 "UNITED JOURNEY"』を実現させたGENERATIONS from EXILE TRIBEが、8月5日に東京ドームにてファイナルを迎え、集まった5万人を楽しませた。
海の色をイメージしたブルーのTシャツやマフラータオルを身につけ、フラッグを持っている人たちが目立つ客席は夏ムード全開。そんな中、客電が落ち、青い照明がステージに点滅すると大歓声。マーチング隊によるファンファーレが船出の合図のように鳴り響いた。太鼓を鳴らす男子やバトンガールがメインステージに続くU字型になった花道を練り歩く中、スクリーンには世界地図が――。“ついに出航の時がやって来た さあ世界へ飛び立とう”というテロップが流れ、青い海を船がゆく映像のあとに乗組員であるGENERATIONSのメンバー一人ひとりが映し出された。
GENERATIONS
悲鳴のような歓声の中、幕開けは花道に7人が姿を表してのツアータイトル曲「UNITED JOURNEY」だ。出航を祝福するように客席はフラッグを振り、数原龍友が「ファイナルへようこそ!」と叫び、片寄涼太が「今日は最後の最後まで盛り上がっていきましょう!」と盛り上げる。続く「AGEHA」ではLEDの華やかな照明の中、躍動感あふれるパフォーマンスで楽しませ、コール&レスポンス。ハイエナジーな「ALRIGHT! ALRIGHT!」では5人のパフォーマーのダンスソロも盛り込まれ、めくるめく展開。フジテレビ系アニメ『ワンピース』の主題歌に起用され、今回のツアーに通じるテーマを持つ「Hard Knock Days」は関口メンディーのラップから始まり、数原がドラムを叩きながら歌うスペシャルバージョン。ファイヤーボールが上がる演出で披露された。数原と片寄の透明感のあるボーカルが活きる「Always with you」ではセーラースタイルのキッズダンサーが加わり、キッズとハイタッチしたりと東京ドームに癒しの空間が広がった。
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“UNITED JOURNEY”というコンセプトを軸に、ドームという広い空間をフルに使い、視覚的にも思いっきり楽しませてくれるのがこのツアーだ。再び、映像をはさみ、ヨーロッパへと航海したかのような演出。仮面舞踏会のミステリアスなムードを醸し出すダンサーたちのパフォーマンスから始まったのは切ないメロディが印象的な「PIERROT」だった。オレンジのスーツに着替えてのナンバーでは白濱亜嵐、小森隼、佐野玲於、中務裕太、関口メンディーのダンスもひときわセクシー。レーザーの光が飛び交った「Sing it Loud(ALAN Remix)」ではダンサーたちがバック転や側転などのパフォーマンスでステージに華を添え、メンバーはトロッコに乗って客席を移動。女性ダンサーたちとメンバーが絡み、肩に手をかけたり、手をとったりと、その一挙一動に会場から悲鳴に近い歓声が上がった。その近い距離感に目を奪われていると女性はいつのまにかキッズダンサーに。ORANGE RANGEの大ヒット曲のカバー「花」では子供たちが大きな花を持って各メンバーとステップを踏んだりする微笑ましい光景が広がった。
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そして再び場面は転換。スクリーンにはアジアに着港したことを思わせる音楽が流れ、武術太極拳を取り入れたパフォーマンスが。7台のトロッコが合体してUNITED JOURNEY号となった客席のサブステージでは、小森隼人と中務裕太が加わるような形でアクロバティックなパフォーマンスが繰り広げられた。
中盤はバラードセクション。「また、アシタ」から始まり、「空」へと移行し、数原のアカペラからスタートする切ない「涙」では片寄がピアノを演奏。温かい拍手に包まれた。2人のトークではドームのすぐそばにあるラクーアガーデンステージに立ったデビュー前のことを懐かしそうに振り返りつつ、数原がドームツアーが終わってしまう寂しさについて語り、「どうよ。片ちゃん。言いたいことがあったら言っていいんだよ」と振ると、「もう感謝しかないですよ。まだライブ終わってないんですけど、次も会えたらと思ってます」とコメント。“王子”への歓声の大きさに数原がちょっとひがんで笑わせ、デビュー前からずっと大切にしてきた曲だと前置きして、EXILE ATSUSHIが歌詞を書いた「片思い」をしっとりと響かせた。
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後半戦は舞台をアメリカに移し、ブロードウェイのミュージカルを思わせる演出から始まり、佐野玲於得意のクランプダンスがフィーチャーされたり、白濱亜嵐がギャング風のパフォーマンスで悩殺したりと、しっとりムードの中盤から一変。電飾のギラギラした派手な演出の中「BIG CITY RODEO」を投下し、ロックテイストの強い「太陽も月も」では客席も“HEY!”というかけ声で参戦。GENERATIONSの楽曲の幅の広さと際立つメロディ、表現力があってこそ、こういう構成のエンターテイメントなライブができるのだろう。ここからは「HOT SHOT」で始まるメドレー。再びトロッコで客席を移動し、シンガロングが巻き起こったり、タオルを振ったり、開放感と一体感が増していく。
スクリーンには盛り上がるファンの笑顔も映し出され、「to the STAGE」でメドレーが終了した後はダンス部に所属している全国の高校生100人が制服姿で登場し、「AGEHA」でコラボレーション。本編ラストナンバーは数原が煽り、佐野が「EXILEや三代目やHIROさんも来てるのにこんな盛り上がりでいいのか!?」と叫んで沸かせての最後を飾るのにふさわしいGENERATIONS版の「Y.M.C.A.」。5万人のオーディエンスがアルファベットの振りで参加してのハッピーエンディングだった。
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アンコールはEXILEのカバー「Lovers Again」に始まり、エキサイティングなダンスチューンとなった最新シングル「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」も披露し、上半身裸になるメンバーもいる中、場内からは「筋肉~!」という叫び声も上がり、大熱狂。間にはメンディーが小学3年生に扮して、小学生目線でメンバーのプロデュースグッズにダメ出しをして変顔をさせるコント映像をはさんで、最後まで本当に盛りだくさん。
再び7人が登場して贈られたのは、メロウな「ALL FOR YOU」。締めくくりはトロッコに乗ってのデビュー曲「BRAVE IT OUT」で、曲をバックにそれぞれが熱い気持ちや感謝の言葉を伝えた。
終演後にスクリーンに映し出されたのは地球儀。“7人の旅は続いていく。また彼らは現れる。 to be continued”というテロップが流れた。
GENERATIONSは10月31日に通算17枚目のシングル「少年」をリリースする予定。単独ドームツアーという夢を6年かけて現実に変えた道のりを力にして、これからも駆け抜けていってくれるに違いない。
取材・文=山本弘子
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