【AK-69 インタビュー】
AK-69ならではの
ジャンルレスのコラボアルバム
AK-69
これまでにさまざまなアーティストとコラボしてきたAK-69が、コラボベストアルバム『無双Collaborations -The undefeated-』をリリース! しかも、X JAPANのToshl、2度目のUVERworldとの共演も披露したインパクト大な本作について語ってもらった。
今回のコラボベストアルバムのリリースのきっかけから聞かせてください。
俺はコラボの機会も多いし、自分名義以外の曲も多いんですよ。曲も溜まってきたし、ヒップホップ勢はもちろん、AK-69ならではのジャンル外のコラボを、ここで一気に聴いてもらいたいなと思ったんです。
さまざまなコラボでAK-69さんの音楽性の振り幅の広さも明確に分かりますね。
確かに。客演って不思議なもので、普段自分が選ばないようなトラックや曲調でお願いされることが多いから、自分の新しい部分を引き出される感じがするんです。なので、普段の俺と違う魅力を感じてもらいやすいかなと思いますね。
今回は新曲が収録されてますが、何と言ってもX JAPANのToshlさんとのコラボ「BRAVE feat. Toshl(X JAPAN)」は衝撃でした。どんな経緯があって実現したんですか?
今まで会ったことがない人とコラボするっていうのはなかったんですよ。でも、Def Jamに入ってそうしたコラボの提案が何度かあって、その中にToshlさんの名前が挙がったんです。もしX JAPANのToshlさんとのコラボが実現したらヤベーことになるんじゃないかなってダメもとでお願いしたら、まさかの快諾で。“マジでー!”ってみんな騒然でしたね(笑)。
ですよね(笑)。制作はどうやって進んだんですか?
ありがたいことにToshlさんも俺の活動を知ってくれてて、AK-69の世界観で書いた歌詞を歌わせてほしいと言われたんです。ちょうど俺がLAにセッションに行くタイミングだったので、向こうでプロデューサーたちと一緒に曲を作ったんです。せっかくならバースは“ザ・AK-69”で、フックは“ザ・Toshl”っていう真骨頂の合わせ技がいいんじゃないかと。俺で言うと「START IT AGAIN」(2013年発表の7thアルバム『The Independent King』収録曲)、Toshlさんの得意なハイトーンの必殺コンボですね。僭越ながらファンとして聴きたい限界ギリギリのキーで作らせてもらいました。
歌詞は孤独を胸に前に進んでいく想いを歌ってますよね。
最初は“孤独と踊る闘い”って歌詞だったんです。それよりも、孤独と寄り添い合って心の旗を振っていくって歌詞に変えたことで、闘うってことにより深みが出たなって。そこはToshlさんも気に入ってくれてた歌詞でしたね。
実際、レコーディングはどんな雰囲気だったんですか?
顔合わせのプリプロの日があったんですけど、10分くらい会話したあとに“ちょっと歌ってみようかな”ってToshlさんがブースに入っていかれて。もう、そこで歌った歌声がヤバすぎて、それが本録りになっちゃいました。鳥肌でしたね。
そこで歌うAK-69さんの気持ちってどうだったんですか?
背伸びする感もなく挑もうとする感もなく、素直にメッセージをマイクに歌うって感じで自然にできたんです。それはToshlさんという大きな存在がいたからなのかなって。ほんと、アーティスト活動してて良かったなと思える瞬間でした。
あと、UVERworldとのコラボ第二弾「ONE LIFE feat. UVERworld」も。
短期間でまたコラボできたのは、俺とUVERworldとの関係がプライベートでも深くなったことが要因になってるとは思いますね。3日に1回はTAKUYA∞としゃべりますからね(笑)。ミュージシャンとしてもだし、人として波長が合うんですよ。曲のテーマ的なものは「Forever Young feat. UVERworld」(2016年11月発売の9thアルバム『DAWN』収録曲)の続編的な感じなんですけど、どうせならまったく新しいアプローチでやりたくて全英語詞でやったんです。
サウンドも含めてカラーが違う楽曲に聴こえますね。
そうですね。うちらはメッセージが求められるタイプなので、日本語のメッセージが欲しい子もいるかもしれないけど、歌詞カードを見て分かってもらう曲があってもいいのかなと思いました。
そして、アニメ『蒼天の拳 REGENESIS』のテーマ曲の「蒼天の果てに feat. CITY-ACE」も収録されていますね。
アニメ用に作ったんですけど、『北斗の拳』や『蒼天の拳』の“男は拳合わせて”って世界観は俺が普段書いてることと遠くなかったので自然とできましたね。先にテレビ尺で作ってて、フルにするって時に、Flying B Entertainment(AK-69自身が代表を務めるマネージメント)のシンガーのCITY-ACEに歌ってほしくて今回完成させました。
濃密なコラボが聴けるアルバムですが、ちなみにこの先一緒にやってみたい人を挙げるとすると?
実際にコラボすることは叶わないですけど、尾崎 豊さんのフレーズをいつか使わせてもらえたらなと思ってますね。尾崎さんっていうリスペクトする人の息吹を込めた新しい音楽を作れたらと。尾崎さんの遺伝子を継ぐ尾崎裕哉くんがいますし、そうしたコラボをしてみたいとも思ってます。あとは、やっぱり矢沢永吉さん。新旧の成り上がりコラボができたら、マジでヤバいと思うんですよね。お会いしたことないんですけど、同じような生き方してきたから絶対に波長合うと思うんですよ。
それが実現したら最高ですね。では、夏以降のAK-69さんの活動について聞かせてください。
今年も夏フェスに出るので、自分を観たことない人にライヴを届けたいというのはありますね。ライヴを観てもらえさえすれば、好きになってもらえる自信はあるので、より多くの人を掴みたいです。あと、9月14日の名古屋を皮切りに全国24カ所を回るツアーがスタートします。ライヴハウスツアーなので、しばらく行ってない土地を全部網羅したいなと。距離が近い会場だと如実にスキルが問われるし、そういう感覚はいつまでも忘れたくないんですよね。それが終わったら、次はもっと大きなライヴ…日本武道館以上のことをやりたいなと思ってます。期待しててください!
取材:土屋恵介
「START IT AGAIN」PV
アーティスト
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