【vistlip インタビュー】
新しい自分らを感じさせる楽曲たち
L→R 海(Gu)、瑠伊(Ba)、智(Vo)、Tohya(Dr)、Yuh(Gu)
現在、各地ごとに異なるゲットバックライヴのツアーを始め、絶賛10周年記念施策中のvistlip。そんな中、2枚のニューシングル&ライヴDVDという3カ月連続リリースの第一弾シングル「It」が到着した!
10周年記念シングルと聞き、これまでの総括やオマージュ的な楽曲を予想していましたが、非常にこれからのvistlipを感じさせる楽曲たちになりましたね。
海
結果、次を見据えた楽曲になったかなと。今回は4人の作曲者が各々曲を持ち寄り、第一弾はTohyaと瑠伊、第二弾が僕とYuhの楽曲を発表するんですね。それぞれ各人のカラーが表れ、これからや新しい自分らを感じさせる楽曲たちになってます。
Tohya
素直に今、自分たちが伝えるべきものを各人出しただけというか。その感想は嬉しいし、成功だったなと思います。
「It」は非常に解放感や景色感を擁した曲ですね。
瑠伊
僕は比較的ポップ目の曲を書くことが多いんですが、今回はあえてバンド感を強く押し出してみました。疾走感やサビでパーッと開けるところを意識しての曲作りでしたね。
それに際して何かイメージを?
瑠伊
晴れ渡る空ですね。サビはその辺りを思い描いて作りました。
海
もともと瑠伊の曲は絵が浮かぶ曲が多いんですが、この曲は特にそれが強くて。この曲のMVも当初は外のロケをイメージしていたんですが、それが実現できず…。逆に完全に室内で閉鎖的なシチュエーションになったんです。でも、曲と歌詞とサウンドで、その広がりは補ってもらえばいいかって。
Tohya
僕もライヴでワイルドにドラムを叩いている自分をイメージしながら叩きましたね。あえて生々しく。
この曲は野外感やスケール感を擁してますからね。
海
サビでパーッと広がりますからね。先日もライヴで演ったんですが、スケール感的にどうしてもまだライヴだと作品を越えられた気がしなくて…。
完全に会場全体の意識を、ここではないどこかへと連れ出さなきゃならないでしょうから。
瑠伊
ベースもドライブ感を重視しつつ、要所要所にうねりを加えてみました。歌詞も智からは“ヒーローをテーマに書く”レベルで伝えられてたんですが、歌詞をもらった時には“おっ、こうきたか!”と。いろいろな角度からさまざまな楽しみ方ができる曲になってます。
海
ギターは良い意味で頭で考えずに弾きました。このような曲はこじんまりとしたり、がっちりしちゃうと面白くないし、ダイナミズムも表せないので。結果、やったれー!的に弾いたのが成功だったなと。
カップリングの「Persona」はTohyaさん作曲ですね。
Tohya
音程の幅がかなり幅広くて。かなりファルセットを多用させちゃったようで、智には“ごめんなさい”って感じです(笑)。
海
だけど、ギター的にはいつもより広がりがあるし、かなり合わせやすかったですね。
Tohya
僕はデモ段階からきっちり完璧に作り込んじゃうところがあって、“考えて楽器を入れる余地がない”とよく言われてましたから(笑)。今回はあえてみんながアレンジしやすいように隙間を作ってみました。
演奏はいかがでしたか?
海
この曲ではあえてきっちりとビートに合わせて弾きましたね。ヴィンテージのアンプを使い、モダンなサウンドに温かみや古き良き感じの音を融合させるイメージで弾いたんです。
瑠伊
僕の場合は「It」とは真逆で。シンセベースを意識して、あえて機械っぽさを出してみました。
Tohya
それらもあり、新しいことができたんじゃないかな。昔から同じ曲調はあまり繰り返さないタイプのバンドだし(笑)。常にアーティストとして新しい面や部分は出していきたいですからね。
取材:池田スカオ和宏
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