【ベリーグッドマン】
5枚目にして“新たな挑戦”が多いア
ルバムになった
L→R Rover(Vo&Gu&Tp)、HiDEX (Vo&TrackMaker&Pianoforte&Gu&Per)、MOCA (Vo&MC)
ドラマ『伊藤くん A to E』の主題歌「Pain, Pain Go Away feat. MUTSUKI from Softly」が話題のベリーグッドマン。同曲を収録した5枚目のアルバム『SING SING SING 5』が完成した。3人の歌声を活かしつつ新しいことにも挑戦した新作について、Rover(Vo&Gu&Tp)とMOCA(Vo&MC)が語ってくれる。
5thアルバム『SING SING SING 5』が完成しましたが、今回はどんな作品にしようと思って作りましたか?
Rover
“SING SING SING”というのをずっとアルバムのタイトルにしてきているので、自分たちなりにいい曲を盛り込むということと、過去のアルバムよりもいい作品にするという感じで作り始めました。13曲中7曲にタイアップが付いているんですけど、これだけでも前作を超えたんじゃないかって思ってます(笑)。
MOCA
例えば「Pain, Pain Go Away feat. MUTSUKI from Softly」は『伊藤くん A to E』というドラマの主題歌なんですが、初めて女性ヴォーカルをフィーチャーした作品になっていますし、5枚目にして“新たな挑戦”が多いアルバムになったと思います。
Rover
これは書き下ろした曲なんですけど、伊藤くんという主人公の男性がいて、彼にまつわるAからEまでの女性の物語になっていて、伊藤くんがメインではありますが、女性のキャラクターを描いていると知って、“これは女性が歌ったほうがいいな”と思って女性ヴォーカルを迎えることにしたんです。
MOCA
ミュージックビデオで阿佐ヶ谷姉妹さんと共演したことはありましたけど、レコーディングでコラボするのは今回が初めてで。タイアップをいただくと大喜利じゃないですけど、お題をもらって作るわけだから、それはそれで楽しかったですね。
Rover
あべのハルカス3周年のテーマソングの「Anniversary」も雲を突き抜けるような爽快感と“3周年おめでとう”というメッセージを込めて作ったので、自分たちがこれまでに作った曲とはまた違う感じのものになりましたね。そういう意味では作り方も変わりますし、良い意味で責任感を持って臨める感じはします。
収録曲それぞれにいろいろなチャレンジがありそうですが、特にこの部分が新しいというのをいくつか教えてください。
Rover
さっき少し話しましたが、やっぱり「Pain, Pain Go Away feat. MUTSUKI from Softly」ですね。初めてのフィーチャリング曲というのもありますけど、女性ヴォーカルのキーやテンポ感など、その人に合わせることも考えながら作ったりしたので、初めてプロデュースみたいなことをさせてもらった曲でもあります。あと、「大切なもの」は結構苦労しました。今まで作ってこなかったような“ザ・J-POP”みたいな曲で、サウンド感とメロディーラインも美しい感じになったなって。歌詞も言葉としては大したことを言ってるわけではないんですけど、シンプルな言葉で伝えたいと思ったので、レコード会社のスタッフと詰めて作りました。いろいろ助けてもらいましたから、自分たちだけの作品ではないと思っています。
MOCAさんはどうですか?
MOCA
新しい試みということだと「とにかくこの瞬間だけはアイドルになりたくて」ですね。これは僕がタイトルを先に考えてRoverに作ってもらったんですけど、“とにかく”というのをシリーズ化したいんです。「とにかくラップがしたくて」とか「とにかく裏声で歌いたくて」とか(笑)。遊び感覚から生まれた曲ですけど、こういう曲があるからこそ、「ハイライト」や「大切なもの」のような曲がより生きてくると思うんです。“これも同じヤツらが歌ってるの!?”って。なので、まだ予定は何もないんですが、“とにかく”シリーズは次のアルバムでもやりたいなって思ってます。
Rover
面白いことは何でも挑戦したいよね。
MOCA
あと、「Intro 〜5〜」も。
Rover
そうそう。いつもイントロを最後に作るんですけど、最初“イントロ、どうする?”みたいな内容の1分30秒ぐらいの会話にしようと思っていたら、長いってボツになって(笑)。歌ものにしようかと思ったりもしたんですが、最終的にシンプルに“ワン、ツー、ワンツースリーフォー、5!”っていうのになりました。
MOCA
5秒のイントロね(笑)。どこかの番組のジングルとかにも使えると思うので、この曲のタイアップもまだ諦めてません!(笑)
Rover
僕らはリリースのペースが早いので、考え込むよりも直感で作っていったほうがいいと思ってるんです。待ってくれてる人たちもどんどん新曲が出たほうが楽しいでしょう? 別に“過去に自分らが出した曲と似てるやん”って言われたとしても、今の自分たちが出せば新しいものだと思うので、1週間に1枚、アルバムを出していきたいぐらいです。
MOCA
病気になるわ!(笑)
初回限定盤のDVDには『ベリー・バンド・セッション Vol.1』という映像が収録されるということですが。
Rover
はい。意外とベリーグッドマンってバンドと合うんじゃないかってずっと言われてて、実際にバンドでツアーを回ろうかという話も過去に出たことがあったんです。でも、やっぱりビビってしまうというか…時間もお金もかかりますし、合う合わないっていうのもやってみないと分からないじゃないですか。だったら、まずは映像作品というかたちでやってみようと。
MOCA
やってみたら楽しかったね。
Rover
ストリングスを入れてのバンドセッションだったので、プログラミングしたサウンドとはまた違う楽しみ方ができますし、このDVD目当てで買ってもらってもいいぐらいの内容になっています。
これはファンの人たちにも新鮮ですし、嬉しい内容ですね。そして、年末から年をまたいでツアーも決定していて。
MOCA
前回のツアーで3人の距離が縮まったというか、演出じゃないところで絡んだり、自然とそういう変化がライヴの中に表れてきています。
Rover
そうだね。今回のツアーはホールツアーということで不安もありますが、振り返ると僕らも結構ライヴをやってきてるので楽しんでやれたらいいかなと思ってます。ファイナルの中野サンプラザが終わった時に、“少しは一人前になれたかな”って思えるように頑張ります!
取材:田中隆信
アーティスト
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