【さくらしめじ】
さわやかで疾走感のある、ライヴで盛
り上がれる新曲
L→R 田中雅功、髙田彪我
3月のアルバムを挟んで、約1年振りとなるニューシングル「あやまリズム」が完成した。さわやかな疾走感あふれるサウンドで抜群のハーモニーを聴かせる新曲の話を中心に、ふたりに語ってもらった。
ニューシングル「あやまリズム」は爽快なナンバーですが、それぞれどんな印象がありますか?
雅功
さわやかで疾走感があって、ライヴでお客さんと一緒に盛り上がれる曲だなって思いました。歌詞は初めて誰かに“ごめんね”を伝える内容で、レコーディングではどう歌えばいいのかなって思考錯誤しました。ギターがさくらしめじ史上一番難しかったですね。
彪我
逆に気持ち良く歌えたのがサビのハモりです。僕は上のハモを歌ってるんですけど、もともと明るいメロディーがさらに明るくなるなって感じました。
では、歌詞の好きなフレーズはどこですか?
彪我
一番最後のサビです。いろいろ考えて最後にひと言“ごめん”って言うのがすごい現実味があるなって。
雅功
僕は《ちょっと言い過ぎたんだ 大丈夫と思ってた》ってところです。特に家族とかだと“これくらい言っても大丈夫だろう”と思っていても、相手が傷付いたりってことってあるじゃないですか。自分が悪いのは分かってるけど、張り合っちゃって。あとになって“ごめんね”って思うの分かるなって。
MVも新鮮な感じですね。
彪我
今までのMVとは雰囲気が違って、セットがアメリカンで、ハリウッドの感じがして…
雅功
ハリウッド? 映画っぽいってことだと思います(笑)。
彪我
それです! 黒の背景でミラーボールがあって、テレビがあって、そこで僕らが歌ってるので、観てて面白いです。
雅功
暗くてピカピカしてて映画っぽいところと、白バックで歌ってるところのコントラストが印象に残るなって。もどかしい気持ちと、“ごめんね”って言ってすっきりしたいって気持ちがMVにも表れてるので、そこも注目してほしいです。
そして、カップリングにはEvery Little Thingの「fragile」のカバーが収録されてますね。
雅功
全国を回った『菌活の旅』では、その土地出身の方の曲をカバーしてたんですけど、ファイナルの東京でやったのが「fragile」だったんです。思い入れのある曲で、それがCD化されて嬉しいです。これは、さくらしめじ史上一番、彪我のパートが多いんですよ。
彪我
いや~、光栄です~。自分がメインで歌うことになった時は驚きました。カバー曲を歌う時に気を付けてるのは、自分たちの曲にしなきゃいけないってことで。そこが難しかったですね。好きなのに伝わらないとか、切ない気持ちをどう歌うかとか苦労したんですが、歌詞に込められたメッセージを噛み砕いて、自分なりの「fragile」を歌うことができたと思います。
雅功
彪我がレコーディングで部屋の電気を全部消して歌ってたんです。それで気持ちを作って歌ってたんで、すごいなって思いました。
アーティストじゃないですか。
彪我
いやいやいや(笑)。暗い中で歌うと自然と気持ちも落ち着くので、この曲の雰囲気に合うのかなと思って。やってみたらすごいしっくりきました。
そして、もう1曲のカップリングの「ケセラセラララ」はノリのいいアップチューンで。
雅功
展開がすごく多いんですけど、さわやかだし、楽しくなれる曲です。
彪我
夏っぽいし、弾むような曲になってますね。
雅功
僕たちの曲に「みちくさこうしんきょく」という曲があって、ライヴの最後とかでみんなで歌って楽しく終わろうっていうのが定番になってるんですけど、その曲に次ぐ、みんなで一体になれる曲になればいいなと思ってます。
なるほど。さて、「あやまリズム」の歌詞に掛けて、お互いに“ごめんね”と伝えたいことはありますか?
雅功
ありますね。いつも練習があってお昼食べてると、彪我が席を立った時に、食べてるご飯をこっそり食べちゃってるんですよ(笑)。
彪我
あ、やっぱりそうですよね。
雅功
必ず食べてるので、そこは“ごめんなさい”ですね(笑)。
彪我
じゃあ、食べないでくださいよ(笑)。僕はついさっきもあったんですけど、最近ヘッドフォンにはまってて、その話をすごいするんです。でも、必ず無視されるんですけどね。だから、自分の趣味を無理やり押し付けてごめんなさいって。
雅功
僕も興味ないわけじゃないけど、彪我の熱量がすごくて付いていけないんですよ(笑)。
どこのメーカーが好きとかあるの?
彪我
僕が個人的に好きなのはゼンハイザーです。
完全にオーディオマニアが言うブランドですよ(笑)。
雅功
彪我は休みの日にヘッドフォンの専門店に行ってずっと聴いてるんです。
彪我
普通に1~2時間聴いちゃいます。お店の中を歩き回るだけで楽しくて。ヘッドフォンは、ほんといろんな種類があって…(延々とヘッドフォン話が続く)
(笑)。さて、ライヴハウスツアー『菌育 in the 家(はうす)』が始まりましたね。
雅功
1年かけて11カ所、全国のライヴハウスを月イチで回るんですけど、ライヴハウスでやることが今まであまりなかったので、ライヴハウスならではの空気感が新鮮です。アットホームで一体感がすごくて、ホールとは違う空気感でできるのはすごく勉強にもなりますし、楽しいです。
彪我
曲中でも手拍子とか掛け声を叫んでくれたりして、普段よりも近い距離でライヴをするのでノリ的な部分が違うなと思いました。
雅功
自分たちの修行の場でもあって、僕たちの成長にもつながると思うので、ひとつひとつを大切に、みなさんひとりひとりが楽しんでいただけるようなライヴを毎回やっていきたいです。
彪我
とにかく熱く盛り上がっていきたいです。
取材:土屋恵介
アーティスト
さくらしめじ / 「さくらしめじのすくすくスクール ~国語の時間~」
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