スピッツ、10-FEET、indigo la Endな

7月リリースの作品から16作を紹介

フリーマガジンokmusic UP's vol.155(7/20発行)に掲載中の『DISC GUIDE』から、7月5日〜26日リリース作品16作を紹介!

1.『CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-』/スピッツ
2.『Dim The Lights』/MONOEYES
3.『そこには思いっきり愛があるからな』/ank
4.『Crying End Roll』/indigo la End
5.『and…』/上白石萌音
6.『Familia』/sumika
7.『BAKUDANIUS』/爆弾ジョニー
8.『Sympathy』/Chara
9.「太陽の月」/10-FEET
10.『A GOOD TIME』/never young beach
11.『DOPELAND』/BIGMAMA
12.『ALL LEAD TRACKS』/MY FIRST STORY
13.『神様、僕は気づいてしまった』/神様、僕は気づいてしまった
14.「エンジェルベイビー」/銀杏BOYZ
15.「虹 / シンプル」/高橋優
16.『FOOLs』/go!go!vanillas

『CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-』/スピッツ Album 7/5 Release

  • UNIVERSAL J
    UPCH-7329〜31
    ¥4,212(税込)

最新リマスタリング仕様の結成30周年記念シングル・コレクション・アルバム。デビュー時の「ヒバリのこころ」から近作「雪風」「みなと」までを押さえ、入門盤としてはもちろん、長く聴いてきた人でも気付きそびれていた名曲があったりするので、全国民に勧めたい。素晴らしい新曲も3曲あります。「ヘビーメロウ」「歌ウサギ」で“醒めない”ロックマインドを、ビートパンク「1987→」で偉大な軌跡を感じて涙。
TEXT:田山雄士

『Dim The Lights』/MONOEYES Album 7/5 Release

  • EMI Records
    UPCH-20454
    ¥2,592(税込)

前アルバムも素晴らしかったが、この2ndアルバムはスコット・マーフィー(Ba&Cho)がリードヴォーカルを務めた楽曲も収録され、バンドとしてひと回りもふた回りも成長を遂げた傑作。メロコアやオルタナのテイストはありながら、もはやMONOEYESとしか言えない独自のサウンドを構築。どこか切なげなメロディーの充実ぶりにも心酔しっぱなし。個人的には唯一日本語詞を用いた「ボストーク」が好きだ。
TEXT:荒金良介

『そこには思いっきり愛があるからな』/ank Mini Album 7/12 Release

  • ank
    ANK-003
    ¥1,200(税抜)

2分20秒の中で曲がドラマチックに展開する「あつく生きたい」に、おおっ!となる男女3ピースバンドの新作。誰もが抱える大小さまざまな悩みを取り上げ、前向きになれるメッセージをエネルギッシュな演奏とともに歌い上げる全6曲を収録。メロコアバンドと思わせ、それだけに止まらないアレンジが幅広いリスナーにアピールしそうだ。ぱっと聴き、女声に聴こえない紅一点、まやみき(Vo&Ba)の歌声もユニーク。
TEXT:山口智男

『Crying End Roll』/indigo la End Album 7/12 Release

  • unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN
    【初回生産限定盤(DVD付)】
    WPZL-31341〜2 ¥3,500(税抜)
    【通常盤】
    WPCL-12676 ¥3,000(税抜)

川谷絵音(Vo&Gu)が音楽を担当するドラマ『ぼくは麻里のなか』のオープニングテーマ「鐘泣く命」も含む1年半振りのニューアルバム。昨今のシティポップに通じる魅力も持ちながら、音楽に対する感性が研ぎ澄まされているという意味で、洗練を感じさせるサウンドメイキングが作品全体をアダルトオリエンテッドなものに。そこが一番の聴きどころ。儚げな詞の世界観も、外連に頼らないクールなサウンドにマッチしている。
TEXT:山口智男

『and…』/上白石萌音 Album 7/12 Release

  • PONY CANYON
    PCCA-04544
    ¥2,593(税抜)

前作のカバーアルバム『chouchou』で、その圧巻の歌唱力に魅了された人も少なくないだろう。待望のオリジナルアルバムでは、より作品と向き合い、秦 基博、藤原さくら、内澤崇仁(androp)らが手がけた楽曲が、彼女の魅力を多角的に、最大限に引き出している。やさしくも凛としていて、時にミュージカルのようで、まさに“演じるように歌う”と評されるのも納得の表現力に感服だ。“女優さんのアルバム”と侮るべからず!
TEXT:土内 昇

『Familia』/sumika Album 7/12 Release

  • [NOiD]/murffin discs
    【初回プレス生産限定盤(DVD付)】
    NOID-0019 ¥4,500(税抜)
    【通常盤】
    NOID-0020 ¥2,800(税抜)

再生1秒からエンターテイナー性が止まらない。美しく響くコーラスであっさりと魅了される「Answer」は、蔦谷好位置プロデュース。笑ってしまうくらいにハッピーなポップソングで幕を開け、歪んだギター音とバイオリンが奏でるビートロックに胸がときめき、インスト曲では遊び心も見せるサプライズ満載の傑作だ。壮大に締め括る「Door」を聴いてから抑え切れなくなったsumikaへの期待には、快感さえ覚える。
TEXT:千々和香苗

『BAKUDANIUS』/爆弾ジョニー EP 7/12 Release

  • Ki/oon Music
    KSCL-2933〜4
    ¥1,667(税抜)
    ※期間限定生産盤
    ※お友達にあげる用CD付
    ※期間:〜2017年9月30日

1年半の活動休止を経て、昨年6月に活動再開。今年2月に“ほとんど新曲”という異例なライヴ盤をリリースした爆弾ジョニーのスタジオ盤。すでにライヴでは披露しており、前作にも収録された曲ばかりだが、1曲目「EVe」からライヴ盤との印象の違いに驚かされた。前作で気付かなかった歌詞やメロディーの繊細さ、演奏力やアレンジ力の高さ。強さ、やさしさ、哀愁も見える、少し大人になった彼らの新たな始まりと言える一枚だ。
TEXT:フジジュン

『Sympathy』/Chara Album 7/19 Release

  • Ki/oon Music
    【初回生産限定盤(2CD)】
    KSCL-2924〜5 ¥3,500(税抜)
    【通常盤初回仕様】
    KSCL-2926 ¥3,000(税抜)

約2年4カ月振りのオリジナルアルバムには、“共鳴”を覚えた豪華ゲストが集結! そんな中でも、くるりの岸田繁、水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミの参加曲が新鮮だ。岸田らしい穏やかなアコースティックサウンドとストリングスが映える「Tiny Dancer」、程良くバウンシーなダンスビートで夏を演出したケンモチ作の「Herbie」。いずれも、Charaは抜群の表現力で応えている。愛の意味を無邪気に探り求めながら。
TEXT:田山雄士