ハルカトミユキ、レコ発3daysが終了
6月30日@SHIBUYA QUATTRO
超満員の会場内には、約2年ぶりに両者が揃い踏みするツーマンライブを目撃すべく、たくさんの人で溢れていた。先にステージ登場したのはきのこ帝国。ボーカル佐藤千亜妃の美しく、熱量の高い歌声に会場が酔いしれ、ラストの「東京」まで圧巻のパーフォーマンスを披露した。
続くハルカトミユキは、2016年の野音、そして今作のアルバムレコーディングと同メンバーのGt.野村陽一郎/Ba.砂山淳一/Dr.城戸紘志という布陣で登場。最新作『溜息の断面図』からの曲と、これまでの曲をバランスよく散りばめたセットリストで、序盤は代表曲「ドライアイス」「Pain」とヘヴィなナンバーを連発、そしてMCで「大人だからと言って割り切れないこともいっぱいあって、でも子供みたいにもう甘えることもできない、心の拠りどころが無くなってすごく辛い瞬間がここ数年、最近よくあって、それをそのまま書いた歌です」と言ってから2人で「宝物」を披露。ミユキの繊細なタッチのピアノに支えられてハルカの剥き出しで切実な歌が、会場中に行きわたり感動を誘う。続いて、現在話題となっている問題作「終わりの始まり」を迫真のテンションで歌いきり、ミユキのコール&レスポンスからの「Stand Up, Baby」で会場が爆発。最新作から3曲連続で披露し、初めに静まりかえらせたフロアは1曲ごとに猛烈に熱を帯び、最終的には「ニュートンの林檎」ではこれまでのハルカトミユキのライブには無い、異様な状態にまで盛り上がりは加速し本編は終了した。
アンコールでは、デビュー以来の戦友であり、当日の対バン相手でもあるきのこ帝国に向けて「私は不器用だし歪んだ人間なので、あまり素直に他人のことを良いって言えたりしないタイプの人間なんですが、それでもジャンルとかも飛び越えてきのこ帝国は、今の音楽シーンに、同じ時代にいてくれて本当に良かった、ありがとうと思っている存在で、勝手に戦友のように思っています」という想いを珍しく語り、2016年リリースした「奇跡を祈ることはもうしない」で締めた。
ハルカトミユキは9月には、3年連続となる日比谷野外大音楽堂にてワンマンライブの開催がすでに決定している。初年度、そして2年目と回を増すごとに高い評価を経ている、野音でのワンマンライブ。チケットは現在好評発売中。ぜひお見逃し無く!!
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