【YUKI】『YUKI tour “MEGAPHONIC”
2011』2011年12月8日 at 国立代々木
競技場 第一体育館

撮影:三吉ツカサ/取材:松浦靖恵

10月15日の幕張メッセからスタートした全国アリーナツアー『YUKI tour“MEGAPHONIC”』(9カ所17公演)は、ソロ活動以降のYUKI史上、最大のツアー。大きな会場で、最高の音、最高の音楽を響かせたいという思いを持って制作した最新アルバム『megaphonic』を携えて、彼女はワンマンライヴとしては約10年振りに国立代々木第一体育館のステージに立った。メインステージから客席に向かって長く伸びた花道、舞台後方に設置された大きなLED画面、キラキラ輝くミラーボール、色とりどりの照明、華やかな衣装など、大きな会場だからこそ映える演出は曲ごとにライヴを鮮やかに彩る。しかし、何よりも強い印象を残したのは、YUKIというヴォーカリストが音楽の中で真剣に遊んでいる姿だった。『megaphonic』収録曲を軸にした選曲には、ライヴで人気の高い「JOY」「ランデヴー」「WAGON」が盛り込まれ、なんと! 「WildLadies」では、エレキギターをかき鳴らしながら歌う姿も観せた。またアンコールでは、ソロになってから発表した曲のタイトルを盛り込んだ新曲「世界はただ、輝いて」を披露し、全22曲を届けた約2時間半のライヴの最後に、彼女はマイクを通さずに“集まってくれたみなさん、どうもありがとうございました!”と叫び、投げKISSした。そして、彼女から2012年にソロデビュー10周年記念として、5月6日に東京ドーム公演を行なうと嬉しい発表もあった。そう、YUKIの新しい旅はもう始まっているのだ。



セットリスト

  1. JOY
  2. 勇敢なヴァニラアイスクリーム
  3. ビスケット
  4. キスをしようよ
  5. Wild Ladies
  6. ひみつ
  7. 2人のストーリー
  8. 笑いとばせ 9.ハローグッバイ
  9. Hello !
  10. ワンダーライン
  11. クライマー・クライマー
  12. ランデヴー
  13. 揺れるスカート
  14. マイ・プライヴェート・アイダホ 16.ティンカーベル
  15. WAGON
  16. 鳴いてる怪獣
  17. 相思相愛
  18. Dear.ママ
  19. 世界はただ、輝いて
  20. 集まろう
  21. for tomorrow

YUKI

ユキ:1993年、JUDY AND MARYのヴォーカリストとしてデビュー。2001年、JUDY AND MARYを解散後、02年2月にシングル「the end of shite」でソロ活動を開始。先鋭的なサウンドや前衛的なビジュアルで独自の世界観を確立。12年5月、ソロ活動10周年を記念して開催した東京ドーム公演では、バンドとソロの両方で東京ドーム公演を行った女性シンガーとして“史上初”という記録を作り、約5万人を動員。21年までに、音楽チャートで1位を獲得したアルバム5枚を含む、10枚のオリジナルアルバムをリリース。22年2月6日、ソロデビュー20周年を迎え5月にEPをリリース。6月からは全国ツアー『YUKI concert tour “SOUNDS OF TWENTY” 2022』を開催する。

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