【UVERworld】『Ø CHOIR TOUR 2014
-2015』2014年8月21日 at Zepp Toky
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撮影:鳥居洋介/取材:高良美咲

 今年3月にサポートメンバーだった誠果(Manipulator&Sax)を正式メンバーとして迎え、6人体制となったUVERworld。その勢いは止まるところを知らないと言わんばかりに、新体制発表後も休む間もなく、コンスタントにライヴ活動を続けてきた。そんな彼らの新体制初のアルバム『Ø CHOIR』を引っ提げた、大規模ツアー『Ø CHOIR TOUR 2014-2015』の2日目。

 “今からしばらく、世界の中心はここZepp Tokyoだ!”。TAKUYA∞(Vo)の叫びを皮切りに、初っ端から会場中が拳を突き上げ、大合唱を繰り広げる。飛び跳ね、ステージの端まで駆け回り、曲間に攻撃的なアツい言葉をぶつけたかと思いきや、“楽しいな、オイ!”と無邪気な笑顔を見せるTAKUYA∞。そして、この6人でのライヴが楽しくて仕方がないと言わんばかりに“誠果、お前の一番のサックスを聴かせてやれ!”と言うと、艶めいたサックスが客席をダンサブルな空気に巻き込む。渾身の力を常に振り絞り、全力のパフォーマンスで届ける歌声をもかき消すほどの大合唱を響かせ、熱気を増す観客。そんな白熱し続けるフロアーと競り合うかのようにバンドは果敢に攻め立て、場内の熱量を加速度的に高めていく。

 そんな中、TAKUYA∞がバンドの歴史を改めて振り返って呟いた“やっと6人に戻れた”という言葉が心に染みた。ライヴなどでの編成は今までと大きくは変わらないが、生まれ変わったUVERworldとしての決意や団結力が滲み出ていたのだ。そういう意味でも、UVERworldの核心を追求していく彼らの姿に、嘘偽りはないと確信したライヴだったと言える。



セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。

UVERworld

様々な音楽ジャンルを融合し独自の表現に昇華する、ミクスチャー・ロック・バンドの雄、UVERworld。TAKUYA∞(vo、programming)、克哉(g,cho)、彰(g,cho)、信人(b)、真太郎(ds)という滋賀出身の5人によって02年に結成され、05年にシングル「D-tecnolife」(TVアニメ『BLEACH』主題歌)でメジャー・デビューを果たした。この曲はオリコン4位を記録するなど、新人バンドとしては異例の大ヒットとなり、世間の注目を一気に集めることとなった。06年リリースの4thシングル「Colors of the Heart」は人気アニメ『BLOOD+』主題歌、5thシングル「SHAMROCK」はTVドラマ『ダンドリ。〜Dance☆Drill〜』主題歌と、TV番組のタイアップ・ソングが多いのも彼らの特徴。
ロック・アンサンブルを基本としつつ、ラップやスクラッチ、ヒューマン・ビート・ボックスなどのヒップホップ的要素や、ヘヴィーなギター・リフなどを織り交ぜたそのサウンドは一筋縄ではいかない。5人の伊達男たちによる痛快なまでのその音楽世界は、10代の若者を中心に絶大な支持を集めている。

アーティスト