【バニラビーンズ】


取材:ジャガー

カッコ良さって要素が加わりました

この劇的な変化は一体どうしたんですか!?

レナ

ちょっと変わるよって予告を受けていたら、こんな感じになりました(笑)。

リサ

英語の歌詞が付いたデモの段階で、むっちゃ洋楽でしたね。

レナ

今までのバニラビーンズとは違ったタイプの楽曲なので、まさか「LOVE&HATE」がシングルの表題曲になるとは思ってなかったです。いろいろある候補の中のひとつかなって。

リサ

他にもヘビメタっぽい感じの曲もあったり(笑)。自分が歌うとかは別にして、パンチが効いていて、カッコ良いなと思ってました。で、これを自分が歌ったらどうなるだろうって。

しかも、挑発的な歌詞は、“Mr.スウェーデン”ことカジヒデキさんが担当されていますよね。

レナ

すっごい起伏の激しい歌詞じゃないですか。怒ったり、優しくしたり…急に波がやって来るんで、私も動揺します。ここまで速い展開のツンデレは、どう対応していいか分からなくなりますよ(笑)。そこがカジさんらしいのかなって思いますが。

リサ

好きと嫌いって表裏一体。みんな絶対にどっちも持っていて、普段は出していないだけなので、それを歌うのは楽しいですよ。普段はどちらか片面なのが、歌だと両方出せる!

レナ

私は、そこを理解するのが難しかったですね。

レナさんは、“好きなものは好き!”と一直線に突き進むタイプだからじゃないですか?

レナ

それで逃げられるタイプですが…磁石のように、いい距離を保たれてしまうんですね。自分を制限できないんですよ。だから、3曲目「恋のセオリー」が今までの曲の中で一番好きだったりするんです。歌っていて楽しいし、元気になれる…駆け引きなしのストレートな恋愛の歌ですから。でも、気持ちがすぐに入れ替えられるっていうのは、個人的にすごい発見で勉強になりました。

アダルトなムード漂う「ガムラスタン」では、それぞれのソロを披露していますが、同じ楽曲でも雰囲気が変わりますよね。レナさんの声は妙に色っぽいし。

レナ

本当ですか? でも確かに、歌いやすかったですね。

リサさんは言葉ひとつひとつが印象的に聴こえました。

リサ

丸裸にされた気分です。“お前たちもっと上手く歌え!”っていう辱めを大人たちが受けさせたいんです、きっと。

いやいや(笑)。おふたりのキャラもそうですし、歌い方もオリジナリティーが確立されていってる証拠じゃないですか。

リサ

「LOVE&HATE」は初めてカッコ良く決める曲だから、バニビに新たな“カッコ良さ”って要素が加わりましたもんね。これからどんどん新しい要素を加えて成長していきたいですね。

レナ

でも、最近はバニビってジャンルがないんだなってつくづく思います。アイドル、芸人、ミュージシャン…どこにも属せないんですよね、おかげでいろんなイベントに参加できてるんですけど。

今作でのお気に入りのポイントはあるのですか?

レナ

カジさんが作曲だけでなく、コーラスもしてくださっているので、そこを聴いてほしいです。男性の声を入れたのは初めてではないんですけど、前はウチの事務所の社長だったので(笑)。

リサ

カジさんを始め、バックで心強いコーラスを届けてくれたり、素晴らしいサウンドがあるからこそ、メリハリの付いた楽曲に仕上げることができました。

レナ

今までのファンの方はずっと好きでいてほしいんですけど、この曲から新しいファンの方を北欧の風に巻き込めればなと思っています。

バニラビーンズ

北欧カルチャーを情報発信するマルチドメイン・ブランド“FLOWER LABEL”と“TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS”が送り出す、次世代アイドル。多岐に渡り活躍するクリエーターが参画するFLOWER LABELが送り出すバニラビーンズは、レナとリサによる女の子ユニットである。
2007年10月、シングル「U Love Me」でデビュー。2009年2月には1stアルバム『バニラビーンズ』をリリース。

アーティスト