【CLIFF EDGE】まさにCLIFF EDGEのラ
イヴのような一枚
L→R DJ GEORGIA(DJ)、JUN(MC)、SHIN(MC)
ニューシングルは聴き応え満点! 切ないラブソング「SA・YO・NA・RA〜君を忘れないよ〜」はもちろん、カップリングも彼らの真骨頂!! しかも、そこには新たなるチャレンジがあり、彼らなりのメッセージも込められている。
取材:石田博嗣
「SA・YO・NA・RA ~君を忘れないよ~」は切ないラブソングですが、最初からそういうものを作ろうと?
JUN
8月のワンマンライヴでCLIFF EDGEの第二章に区切りが付けれたんで、新たにってところで…恋愛曲ってCLIFF EDGEにとって骨頂だと思ってて、それをまたやってみたいねっていう話になったんです。“もう戻れない。前に進むしかない。でも、やっぱり辛い”っていう時に音楽に救ってもらった経験があるので、そういう曲が作れればいいなと思って作りました。今回はトラックではなく、メロディーラインから作ったんですよ。
SHIN
今まで聴いてきたJ-POPような…3人でカラオケに行って、“そこ、いいね!”とか言いながらメロディーというものを研究しながら作っていきました。
なぜそこまでメロディーにこだわろうと?
JUN
“さよなら”という歌詞をより切なく聴こえるように…そういう部分にこだわりたくてメロディーから作っていったという感じですね。まずメロディーを考えて、そこにどんな言葉を乗せると一番印象に残るのかって。だから、今までとは違うタッチで曲を作った印象があるし、今回は第三者的な立場でリリックを作っていく感じでした。
では、トラック作りでこだわったことは?
JUN
メロディーを活かす…それこそ“歌いたくなる”ように外堀を埋めていく感じでした。あと、別れた後の切ない心情なので、音の中にも女性の影を散りばめたくて、キラキラした厚みのある女性コーラスを入れましたね。
歌詞がストーリー性のあるものなので、トラックもドラマチックになってますよね。
JUN
“このパートでは回想していて、ここでは本音が出ている”っていう歌詞の世界観に合わせた音を重要視して…基本的には打ち込みで作ってるんですけど、ピアノとかを弾いている時も微調整をあまりせずに、“生”な感じというのを大切にしました。
イントロの時計の音やネジを巻く音も印象的でした。
JUN
それは“昔を振り返ってる”っていう意味なんです。
SHIN
今回の歌詞は時間軸で区切っていった感覚があるんですよ。トラックにしてもリズムをキープしているのが時計の音だったりするし、“時”がテーマなんですね。別れた瞬間って意外と実感がないけど、時が経つにつれて“やっぱり寂しいな”とか“あの曲を聴いて思い出した”って実感が沸いてくる…そういう実体験を踏まえつつ、時の流れを大切にして歌詞は書いていきました。ラップの部分も自分の気持ちをただ描く手法ではなくて、例えば窓の外を見た時に“景色が変わった”っていう言葉で切なく感じさせるような…直球で言うだけじゃなくて、いろんな見せ方によって切なさを助長させるラップができないかと思って、何度も納得いくまで書き直して…20~30回ぐらい書き直して、ようやくこの形になったんですよ。
GEORGIA
女の子には分からない男の気持ちがコレだっていうものが書かれているし、男が見ると共感してもらえる内容なので、ぜひ歌詞を見ながら聴いてほしいですね。1個目と2個目のサビは同じなんですけど、それ以外は内容が違ってて、それに合ったバースをふたりは意識してひとつのストーリーを描いてるんで、1曲を通して聴くと“ああ、なるほどね”となると思います。
2曲目の「キズナ ~Get a DREAM~」はアグレッシブな感じで、これはライヴで盛り上がる曲を作ったという感じですか?
JUN
これもCLIFEE EDGEの真骨頂のひとつで…“勝とうぜ!”って(笑)。bjリーグの埼玉ブロンコスのオフィシャルソングでもあるので、体育館での音鳴りが良いものっていう絵が見える状況で作ったから、まさにライヴでも盛り上がる曲。埼玉ブロンコスのブースターだけじゃなくて、曲を聴いてくれたみんなにとっても“よっしゃ!”って気合いの入る曲になればいいなと思って作りました。
SHIN
僕、中学校の頃にバスケをやってたんですよ。やっぱり応援のすごいチームってゲームの流れも持って行く…コートの中で応援のドンドンパンっていう音を聴いていると、ボールをつくのもリズミカルになるんです。バスケってリズム勝負なところがあって、応援と選手のリズムが一体になった時って勢いが出るから、その勢いを出したくて昔を思い出しながら作りました。JUNが作ってきたバスドラのリズムも体育館でボールをついている間隔と似てたし、選手のみんなが聴いて高揚するリズムと音っていうのを意識しました。
GEORGIA
イントロだけを聴くとクラブで盛り上がるような曲なんで、そういう曲ってヒップホップを聴かない人は敬遠しがちなんですけど、サビはすごく聴きやすい…魂が燃えてくるようなメロディーなのに、サビで質感が変わって、4つ打ちにもなったりもするんで、すごい合体ができたなって。自分でもお気に入りの曲です。
3曲目は「The Way ~目指す明日へ~ (Grand Orchestra ver.)」。1stシングルのリミックスなのですが、もともとクラシカルなバージョンは構想にあったのですか?
JUN
「The Way ~目指す明日へ~」はオケを変えると違う聴こえ方がすると思ってたんで、単純にやりたかったんですよ。これは上音は僕で、ビートはGEORGIAが作りました。
GEORGIA
クラシックっぽくするっていうことだけを決めて、お互いバラバラで作業をしてたんですけど、途中で作ったものを合わせてみたらうまくハマって、そこから“ここ良いね”っていうところを詰めていったんで、結構サクサクと作れました。この曲のメッセージって濃いし、すごく伝えたいものだったんで、その間口が広がった感じがしますね。それでいて“これがヒップホップだ!”っていうループも入ってるから、とてもうまくできたんじゃないかと思ってます。
どの曲も個性があって、内容の濃い作品ですね。
SHIN
僕らのライヴって“泣き笑い”っていう感じで、泣けるものがあって、みんなで盛り上がるものもあるんですけど、まさにライヴのような一枚だなって。これを聴いて、ぜひライヴも観に来てほしいですね。
アーティスト
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