【ONE OK ROCK】とにかくガッツリや
るしかなかった
L→R Ryota(Ba)、Tomoya(Dr)、Taka(Vo)、Toru(Gu)
4人編成となって初のアルバムが完成した。“渾身”という言葉が相応しい本作についてTaka(Vo)が語る!
取材:石田博嗣
気持ちが前に出たアルバムになりましたね。
音にはこだわったんで今までで一番よく録れていると思うんですけど、気持ちの面では作る前からみんなと話し合って、1曲1曲に対して自分たちを追い詰めて作っていこうって。だから、みんなの曲に対するモチベーションが高かった…今までが低かったわけじゃないんですけど、このアルバムを作り終わった後は何も出ないぐらいの気持ちでやろうっていう心構えでしたね。
サウンド的に整理された印象があったのは、そういう気持ちで各自がやったから?
そうですね。削っていく作業が多かったです。シンプルにしていくっていうか。今まではバランスを取りながら作ることが多かったんですけど、今回は曲に対する自分たちの気持ちを詰め込んだ…今まではキャンバスの枠を最初に決めていたんですよ。今回は後から枠にハメたっていう感じです。だから、キャンバスがどんな大きさになるかは最後の最後になるまで分からない。これは僕的な解釈なんですけど、“歌が入って曲の全貌が分かるようになる”って。キャンバスをどんな大きさにするかは最後に決めるんですけど、その決める作業は曲を作っている僕がやりたかったんです。1曲1曲にストーリー性を持たせたかった…ヴォーカルにはヴォーカルの、ベースにはベースの、ドラムにはドラムの、ギターにはギターの仕事があるから、それを各自がしっかりとやるためにシンプルにしていったということなんですよ。だから、出来上がったものを聴いて“こういう曲だったんだ!”って思ったメンバーもいるかもしれない。
では、曲のイメージをメンバーに伝えて?
“今はどんなものになるかは分からないと思うけど、最終的に絶対にいいものにするから、俺を信用してこのイメージでやってくれ”って。だから、大変だったし、辛かったし、とても時間がかかったんですけど、ものすごくいいものができたんで、“自分たちのやりかたは間違ってなかった”って思いましたね。
歌も気持ちが前のめりで、噛み付くような感じでしたよ。
全身全霊で歌いました。技術的にすごいとか、歌が上手いとか、そういうことって言い出したらきりがないと思うんですよ。その1曲に対してどれだけ深く考えて歌詞を書いて、歌を乗せられるか…自己満足の世界なんですけど、聴いてくれる人がファーストインプレッションで“今までと違う”とか“普通のヴォーカリストと違うな”って少しでも思ってくれればいいって思って歌ってました。でも、そのちょっとしたことのために、ものすごく自分を削ってやったんで、ヴォーカリストとしてやるべきことは全てやったと思ってます。1曲に何日もかけることもあったし、自分が納得できるまでやってました。
歌詞は全体的に“自分に嘘をつくな! 自分を信じろ!”ということをメッセージしてますね。
9曲目と13曲目以外は言ってる内容は変わらないんですよ。だから、全部前向きの歌ですね。それは自分にも言ってるし…綺麗事を言ってるだけにならないようにも、自分が思っていることを書くのが一番リアルなのかなって。
そんな今回のアルバムは、新しいスタートとなる…というよりも、今できることを全て詰め込んだという感じですか?
両方ですね。スタートという気持ちもあるし、それはそれでっていう気持ちもあるし。とにかくガッツリやるしかなかったんで。でも、予想よりもはるかにいいものが出来上がったし、満足してますね。後悔がないです。
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