【RED TiGER a.k.a. EAZZY】イエロー
ニガーな一枚です(笑)

ラップアルバムというカテゴリーの中でクラシックになる一枚だ。GIPPER、HYENAにDESTINO、PHOBIA OF THUG、J-GREN等々、 ウェッサイ・シーンの面々が参加し、アルバムを彩っている。
取材:大草翔太

初のフルアルバムですね?

これは全17曲で、その内16曲は今年に入って創った歌ばっか。ピッカピカのブランニューチューン2010って感じ(笑)

レゲエ・アーティストっていう一面もありますが、今回はラップ・アルバムという側面を大きく打ち出した一枚ですね。

俺的にはヒップホップもレゲエも生活の一部だから、俺の生活が変われば音楽も変わっていく。このアルバムはヒップホップって言えばヒップホップだけど、新しいジャンルになりえるんじゃないかなとも思うし。俺はジャマイカ人でもアメリカ人でもなくて、別にどっちかになりたいわけでもない。ブラック・ミュージックが大好きだから、そこがベースではあるけど、日本人が日本人のためにどうするかって部分がやりたいことです。

なるほど。4カ月ほどで30曲にも上るレコーディングを経て、仕上がったアルバムだそうですが、曲作りのポイントは?

1曲だけ古いものであとは全部今年に入って作ったもの。去年、今年にあった旬の話題を踏まえた上で自分なりの着色をつけた。俺の視点から見た身の回りだったり、社会だったり、自分を通して自分を見たりして表現してる。今の世の中どうなんだろうっていう思うところはあるんで、それも歌にしてます。

今回の制作では、どんなアルバムを目指しましたか?

不良和音。やっぱRAPの表現だから、リアルを語ってる。それでいて、セルシオgからしか出せない味。100パーセント日本人の手によって創られた作品集は、旬の話題を取り入れりして、まさに今の俺を表すイエローニガーな一枚ですww。

今回のアルバムではシーンを代表するアーティストやプロデューサーが多数参加していることからの交遊関係の広さがうかがわれますが、どういった基準で選んだのでしょうか?

まぁ、まず現場に居る面子だね。そんで、スタイルのある奴。テーマに沿ってはまり役なアーティストをチョイスしてお願いしました。

随所で加わったフィーチャリング勢は、ライヴの現場でもなじみのある面々が中心だそうで。

シンガーだと合わさる感じかもしんないけど、ラッパーとラッパーだったらフィーチャリングって、ある意味タイマン勝負みたいなとこあるでしょ? そういうのも考えて、一緒にやって差が出るような奴とはやらない方がいいし、逆にすごいうまい人とやって俺が下手じゃんみたいに思われるのも嫌。そこをうまくコラボできた作品ばっかりじゃないかな。

幅広い楽曲が印象的でしたが、どういう部分を軸に作り始めたのですか?

JapaneseG RAP界の雄、セルシオgからのリリースになるんで、そこを踏まえた上で、ゴリゴリのG RAPを含めて、やっぱりジャパニーズウエストの気の合うアーティストとのフューチャーを多数演じて聴き応えのある一枚に仕上げました。

サマータイムのようにまさに夏って感じのナンバーから果ては昭和のやくざがテーマになった曲もあるわけですが。

バリエーションは豊富だよねー(笑)。RED TiGERの魅力を感じてほしい。

このアルバムがリスナーにどう伝わればいいと?

リアルが何か? 聴けば判るよ。

最後にリスナーに一言メッセージをお願いします。

偽物が輝く時代だから、よく見分けて、本物を手にしてほしい。音楽はパワーだよ。G-ya(笑)

RED TiGER a.k.a. EAZZY

レッドタイガーアッカイージー:レゲエ界とヒップホップ界、両方からの熱い支持を受ける横浜UNDERGROUND CLUBシーンを代表するハードコアメッセンジャー。2000年デビュー。

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