【天野月】『春爛漫! 無敵のジュウ
ゴネンジャー』 2016年3月26日 at 東
京キネマ倶楽部

撮影:山本史樹/取材:土内 昇

 デビュー15周年2デイズライヴの最終日。前日は赤だったが、この日のテーマは青ということで、彼女の独断と偏見で“青っぽい”曲をセレクト。空、海、水絡みのものが多かったのはそのせいだったのだろう。そういったものをひとつのマテリアルにした、小説のような、絵画のような、ドラマチックなナンバー。もちろん、ファンタジックな世界を描きつつも、そこに投影されているのは彼女自身だ。だからこそ説得力が生まれるし、その深みに聴く者の心が震える。それが彼女の楽曲の醍醐味でもある。デビュー時はただの雑草だったが、15年が経ってすごい雑草になったとMCで語っていたが、15年の軌跡を彩る楽曲を堪能し、そんな彼女の生き様を体感した。オーラスにデビュー曲「箱庭〜ミニチュアガーデン〜」がプレイされたのも、またここから始める!という意志を感じた。



セットリスト

  1. HEAD AMP
  2. 青紫
  3. ハジケトブゲノム
  4. Stone
  5. ライオン
  6. 砂糖水
  7. CRITICAL ERROR
  8. 鳥籠 –in this cage–
  9. 真珠
  10. 贅沢な日々
  11. Daisy
  12. Devil Flamingo
  13. スイミー
  14. JOKER JOE
  15. SPY
  16. トムパンクス
  17. BLACK BEAUTY
  18. 巨大獣
  19. <ENCORE>
  20. 箱庭

天野月

あまのつき:“天野月子”としてインディーズでの活動を経て、2001年11月にシングル「菩提樹」でメジャーデビュー。へヴィなロックからキャッチーなポップスまで振り切れる幅広い音楽性とイラストも手がける作家性の高さが支持されて人気を博す。09年に“天野月”に改名。他アーティストへの楽曲提供等も行なっている。

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