【SpecialThanks】愛が結構出てくる
んですよ。広い愛が!
L→R Sean(Gu&Cho)、Hiromu(Ba)、Misaki(Vo&Gu)、Nochi(Dr)
紅一点のMisaki(Vo&Gu)率いるSpecialThanksが、1stフルアルバム『SEVEN LOVERS』を完成させた。Misakiが高校生だった頃に彗星の如く現れてから2年、メンバーチェンジや状況の変化も乗り越えて完成した、ポップなだけではない、まばゆい結晶のような一枚だ。
取材:高橋美穂
まずは、初のフルアルバムを作り上げた率直な感想を。
Sean
最高です!(笑)
Misaki
最強です!(笑)
(笑)。でも、今まではミニだったわけで、楽曲の制作も、レコーディングも、大変だったところはあったんじゃないですか?
Sean
大変でした。土日しかレコーディングができなかったので、隔週くらいで録音して、その間に曲を作って、ライヴもちょいちょいあって。ライヴが、ベースが抜けてすぐだったので、いろんな人に入れ替わりでサポートしてもらってたんで、その都度スタジオ入ってっていうのも重なってて、時間の余裕はなかったです。
Hiromuさんが入ったのは?
Hiromu
レコーディングが終わって落ち着いてからですね。
“募集してますか?”っていうメールを送ったことがきっかけだという話を聞いたんですけど、気になっていたんですか?
Hiromu
興味本位…。
3人
(笑)。
Hiromu
(笑)。知ってはいたんですけど、そんな詳しいわけでもなかったし、ライヴも1回、しかも『SUMMER SONIC』で観たレベルで。
正直だ(笑)。実際、合わせてみてどうでした?
Hiromu
ちゃんとできるかめっちゃ不安でしたね。
Misaki
こっちも不安だったよね。下手くそだって思われてないかなって(苦笑)。
じゃあ、レコーディングに参加してないということで、客観的な立場だと思うんですけどアルバムを聴いてみて、どうでした?
Hiromu
最強ですね!
Sean
最強いただきましたー!(笑)。
すでに息はぴったり(笑)。楽曲の話も訊いていきたいんですけど、1曲目の「1.2.3! 4.5.6!」は、1曲目を作ろうと思って作られたかのような楽曲ですよね。
Misaki
そう思って作ったわけではないけど、勢いがありますよね。ライヴで楽しめる曲を作りたいと思って。
《ROCKET K》という歌詞も盛り込まれていて(笑)。
Misaki
レーベル愛です(笑)。
Nochi
2曲目(「YOU=MUSIC I LOVE」)も愛だしね。
Misaki
というか全面的にね、“LOVERS”だからね。愛が結構出てくるんですよ。恋愛の愛はないですけど、広い愛が。
歌詞を作っていくうちにこの“SEVEN LOVERS”っていうアルバムタイトルになったんですか?
Misaki
それが違うんですよ。
Nochi
題名が一番最初だもんね。
そうなんですか?
Misaki
はい。もともと、7曲入りのミニアルバムが『SEVEN COLORS』、『SEVEN SHOWERS』って続いてて、3枚目に“SEVEN”付かないのもなって思ってたんですけど、でもフルアルバムを作りたかったんですよね。まず、この流れなんで韻を踏みたくて、“POWERS”とかいろいろ考えてたんですけど、その中で“LOVERS”が出てきて。そこで、恋人はひとりじゃ成り立たないから、ふたりひと組×7で14曲ということでつなげました、無理やり(笑)。
なるほど! ラストの「You’re Such A Great Guitarist!」は、STOMPIN’BIRDのTOMさんのことを歌っていて、実際にTOMさんにギターで参加してもらったそうですね。
Misaki
そうなんですよ。これ、人生で初めて作った曲で。
へえ!
Misaki
やっぱ(音楽を)始めるきっかけになった、好きなアーティストのことを書きたかったと思うんです、5年前、15歳の時。それを今みんなでアレンジして、今回はTOMさんにも弾いてもらって、夢のまた夢が叶いました!
TOMさんに、TOMさんのことを歌ったということを言った時に、どんな反応をしてました?
Misaki
言ってないんです。喋ってたら、何となく分かってる感じはあったんですけど。歌詞が楽しみとは言われました(笑)。
なるほどね(笑)。あと、アルバム全体に流れている“LOVE”が特に感じられるのが「HAPPY BIRTHDAY LOVE SONG」。
Misaki
これ、お父さんの誕生日のために作ったんです。
いい話ですね!
Misaki
お母さんの曲とか、お兄ちゃんの曲とかはあるんですけど、お父さんが“俺の曲がない”って言ってきたんで(笑)。
Sean
基は『SEVEN LIVES plus 1』に入れていたアコギバージョンで、でもバンドバージョンもやりたいってなって、結構迷ったよね。もっと重めで暗めのパワーポップにしようかと思ったんですけど、歌詞とか考えた時に、暗い感じじゃないと思って。迷った時に歌詞を見るっていうことをよくやってたんですよ。
Misaki
今回のアルバムから、歌詞をメンバーに送るようになったからね。今まで歌詞を発売まで見せてなかったから(笑)。こんなのだよ、って口では言ったりしてましたけど。
今までは何で見せてなかったんですか?
Misaki
えっ…恥ずかしかったから(笑)。でも、もっと歌詞も理解してもらった上で曲作りをしたいと思ったんです。
Sean
極論で言ったら、最初に歌詞を見て、気持ちを感じて、メロを作って、アレンジするっていうのが理想なのかなって。
この後はツアーもありますけど、みなさん働いているから土曜が中心ですが、このスタイルが自分たちらしいと思います?
Nochi
そうですね。両立した方が、SpecialThanksをよりよく楽しめるから。
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