【moumoon】たくさんの人が暮らし、
寄り添い、助け合う“愛に満ちた世界
”
L→R KOUSUKE MASAKI(Gu)、YUKA(Vo)
3rdアルバム『No Night Land』から間髪入れずに発表された最新シングル「Love is Everywhere」。歩く度に周りの景色が変化して目を奪われるように、聴き進めるごとに色鮮やかな世界が広がる本作について語ってもらった。
取材:ジャガー
3rdアルバム『No Night Land』発表後、早々のシングル「Love is Everywhere」ですが、ここまでの流れを意識して制作は進行されていたのでしょうか?
YUKA
はい。「Love is Everywhere」もアルバムと同時進行で作っていました。
MASAKI
本格的に取り掛かったのは『No Night Land』が完成した後なんですけど、『No Night Land』でひとつコンセプトは完結した感覚があったので、また新たな気持ちで自由に作ることができましたね。
最近発表される楽曲は、“ポジティブでマインドが開けたmoumoon”の印象を強く感じます。特に今作はライヴの起爆剤となるような明るい気持ちになれる曲で、自然とリズムに乗ることができました。もともと、どういう曲を作ろうと?
YUKA
春に出す曲だから、テンポの良い、テンションの上がる曲にしたかったんです。遊び心のあるこの曲を楽しんでもらえたら嬉しいです! 『No Night Land』と同じ時期にできた曲だから、テーマもテイストもポジティブになっているんだと思います。
MASAKI
今年の1月に作った曲で、実際にミックスまで完成したのは2月中旬ぐらい。ちょうどツアーのリハーサルの間でした。耳にしてくれる方がポップで元気な気持ちになれるような楽しい曲にしたいと思ったので、すごく分かりやすい構成を考えたり、楽しいエディット感を出せたらと思いましたね。
同曲は現在放映中のキヤノン『IXY』のCMソングということで、CM制作側と曲を作るにあたり、話し合ったことはありますか?
YUKA
まず、制作はCMの絵コンテを見せていただくことから始まりました。歌詞についてはお任せという感じだったので、自由に書かせていただきました。
MASAKI
吉高由里子さんがいろいろなシーンを歩いていくCMということで、テンポ感、音の雰囲気についてはリクエストがありましたが、基本的には自由に作らせていただきました。僕としては、世界を旅しているような大きいスケール感の曲にしたいなと。
“愛に満ちた世界”がテーマになっているとのことですが、このストーリーが浮かんだきっかけを教えてください。
YUKA
私はいつも歩きながら歌詞を書くのですが、それって目に飛び込んでくる景色の中にさまざまな愛のストーリーを発見して、それがひらめきに変わるから言葉が見つかりやすいのかなと思ったんです。この世界にはたくさんの人が暮らし、寄り添い、助け合う“愛に満ちた世界”なのだなぁって。
なるほど。そして、英語と日本語の歌詞のバランスが良いですよね。《What a wonderful world There is love everywhere…there is love》という言葉が心地良くループします。
YUKA
聴き心地の良さは重視していますね。そして、同フレーズを繰り返すことで、それが気持ち良さに変わっていく…歌詞もとてもシンプルに聴こえやすくしています。
日本語の歌詞部分から入ってくるギターが痛快だったのですが、今回サウンド面で大事にしたことは何ですか?
MASAKI
ひと言で言えば、エレクトロもしくはエレクトロ・ロックというジャンルになると思うんですが、今の時代感もありつつ、温かみもありつつ、というところを探って作りました。ギターのリフは全編エディットしてあります。音の強弱と隙間でノリを出そうと思いました。今回は曲作りやアレンジはもちろん、歌の録音、ミックスの7割くらいまでは全て僕の自宅で完結したので、思い入れも強いです。分かりやすい歌のぶつ切りのエディットや、ディレイで遊んでいるところがやっぱり楽しくて好きですね。
2曲目には「Bon Appetit」を“M&M DISCO MIX”として収録されていますね。
MASAKI
ノリノリです。原曲もすごく好きなので、大きく変えるよりも少し違うくらいにしたかったんです。前回より、ちょっと懐かしい感じのディスコサウンドになっていて、サビでシンセベースがグイグイ来るところがこだわりです。
YUKA
オリジナルと比べて、“あー! ここが違うんだ!”ということを発見するのが聴いていて楽しいです。
リリースごとに多種多様な楽曲で楽しませてくれるmoumoonですが、今現在おふたりがハマっている、または使ってみたいなと考えている音、リズム、テイストなどはありますか?
YUKA
私はまだ模索中ですね。
MASAKI
こういうジャンルやテイストがやりたいというのは日々変わったりしていて…特にコレ!というのはないんですが、自分たちが“これカッコ良い!”とか“なんか良いわー”っていうものを、ゼロの状態から音の実験を続けてるうちにできるのが理想だなっていつも思います。“誰も聴いたことのない音だっ!”っていうような。1曲完成するまでに3年くらい時間がかかるかもしれませんが…(笑)。
ホールツアーの真っ最中ですが、ライヴの手応えはいかがですか?
YUKA
moumoonの遊園地“脳内ランド”を堪能してもらえる、刺激いっぱいのツアーになっていると思います! 毎回演奏や演出、お客さんとのやりとり(コール&レスポンス的な部分)がどんどん進化するからツアーは面白いです!
MASAKI
“脳内ランド”ということで、来てくれたお客さんが遊園地に来たような感覚になれるライヴになるといいなと思ってやっています。最後の曲でみんなの表情を見ていると、ちゃんと楽しんでもらえたのかなって思いますね。ツアーって、もちろん一発目から100パーセントのライヴをしたいと考えてるんだけど、やる度に“もっと良くできるかも?”って、改良していくので、どんどんライヴも自分たち自身も成長していくんだなーって感じています。
アーティスト
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