【THE★米騒動】たくさんの刺激を受
けて
変容し続けていきたい

L→R 石田愛実(Gu&Vo)、坂本タイキ(Dr)、沖田笙子(Ba&Vo)


取材:高木智史

若手バンドの登竜門である『閃光ライオット』の2010年度グランプリを獲得したTHE★米騒動。業界内外からとにかくライヴがすごい!と、耳にすることが多い。まず彼らにとってライヴはどのようなものなのか石田愛美(Gu&Vo)に訊いてみた。

バンドそのもの。自分たちがいかに楽しめるかが一番だと思っています。弾いてて3人のキメが決まった時にグワッっと持っていかれる感じとか、緊張感とか、そういうのがお客さんに少しでも伝わってくれれば良いです(笑)

では、そのライヴで演奏する音楽はどのようなものなのだろうか?

感情の爆発と発散です。それでいて、その時々によって出したい音もバンドのあり方もどんどん変わっていくので、変容し続けるべきだと思います。ジャンルレスに、とにかくメンバー全員が楽しくてたまらない音楽であるべきだと思います

THE★米騒動の音楽は、その言葉通りまさに感情的で、変容する予測不可能なロックだ。

ひとつのフレーズから広げていくことがほとんどです。フレーズが命だと思ってます。いろいろな展開があっても、リフに戻って来た時にグイッと持っていかれる感じが大好きなので(笑)。わりと淡白で、展開と展開を無理矢理くっつける感覚ですね

そして、初の作品となるミニアルバム『どうでもいい芸術』がリリースされた。

バンドを高校1年から2年半続けてきた集大成をそのままパッケージするように作りました。7曲も録ること自体初めてだったので“一発録りでガツンッという音を録りたいよね”という曖昧なイメージしかなかったのですが…ライヴ第一の私たちなので、とにかくライヴ感を出したいと思いました

少し話は戻るが、『閃光ライオット』のグランプリを穫ってバンド自身に変化はあったのだろうか?

解散を撤回したのが一番でかいです。グランプリを穫っていなかったら米騒動は確実になくなっていたと思います。続けると決めた時から“閃光グランプリバンド”というヘビー級の看板を背負っていくプレッシャーとの戦いです…

今後どのようなバンドになり、どのようにシーンを掻き回していくのか、本当に楽しみなバンドだ。

とにかく120パーセント好きなことをやること。周りに良い意味でたくさんの刺激を受けて変容し続けていきたいです

THE★米騒動

ザ・コメソウドウ:札幌平岸高等学校の軽音楽部でできた全員十代の3ピースバンド。『3rd Music Revolution』でジャパンファイナルへ出場。『閃光ライオット2010』でグランプリを受賞。うねる轟音、クールでノイジー、変態的な曲展開、渦を巻くような音のグルーブ、空間を切り裂くようなサウンド…から“札幌の音楽シーンが生んだ異端児”と脚光を浴びる。

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