【超特急】コミカルとゴージャス、対
照的な2曲が表す超特急の新世界
L→R 写真上段左より、ユースケ(Dancer)、コーイチ(Vo)、タカシ(Vo)、ユーキ(Dancer)、中段、タクヤ(Dancer)、下段左より、リョウガ(Dancer)、カイ(Dancer)
小室哲哉と前山田健一――。時代の寵児たる二大プロデューサーが競演する両A面シングルを、3周年記念アイテムとして発表する超特急。ゴージャスで煌びやかなTKサウンド、そしてファンコットをベースにしたパワーポップに、前に進まんとする7人の強い決意が光る。
取材:清水素子
今回の両A面シングルについて最初に話を聞いた時は、ズバリどう思いました?
リョウガ
もう、あまりに驚いて“嘘でしょ!?”って感じでしたね。お二方ともビッグすぎるし、前山田さんはももクロ姉さんだったり、他にも同じ事務所のグループもプロデュースされてますけど、小室さんは予想の斜め上すぎて!
タカシ
おまけに、始まりはスローなバラードなのに、サビでは打って変わってダンサブルになるから、曲を聴いた時はびっくりしました。完全に今までの超特急にはなかった曲です。
そもそも“スターダストLOVE TRAIN”というタイトルからしてキテますよね。どうしてもTM NETWORKの名曲「Love Train」を彷彿してしまう。
コーイチ
すごいことですよね。サビの歌詞は《ジュースになっちゃうよ》だし、歌入れではディレクターさんに“Aメロは夜の海でひとり佇んでる感じで歌ってみて”って言われたりもして、本当にゴージャスで大人な雰囲気の曲だと思う。
カイ
超特急らしさと小室さんらしさが、うまく化学反応してる曲なんですよ。ダンスも繊細で音の細かいところまで表現しているから、センターがタクヤなのは納得。
ユーキ
歌詞にせよ、サビでの急展開にせよ、とにかくツンデレな曲なんですよね。そういう意味でもタクヤはぴったり。
タクヤ
でも、特に僕がフィーチャーされてる感じの振り付けでもないし。いつもより真ん中に来るなとは思ってたけど、センターだと知らされて、すごく驚きました。
ユースケ
6人は気付いてたよ! ま、なんと言ってもタクヤはイニシャルが“TK”なんで、センターは当然(笑)。
リョウガ
今は曲のゴージャスさのほうが先行しているけど、ゆくゆくはゴージャス超特急に似合う曲がコレって具合に、立場逆転したいですね。
対する「バッタマン」は前山田さんらしいコミカルを極めたインパクト抜群のアッパーチューンで、“トゥリマカシ サマサマ”とインドネシア語が入っているのも斬新。
タカシ
もともと、この曲ってファンコットっていうインドネシア発のクラブミュージックなんです。6月にインドネシアのジャカルタで初の海外ライヴが決まっているから、そういう意味でも打って付けだし、テンポが速くてワイワイしてる中にも、超特急が活動するにあたっての想いや決意が歌詞に詰まっているんですよ!
コーイチ
タイトルは“バッタモン”にも掛かっていて。例え誰かにバッタモンと言われても、そんなことを振り切って俺たちは夢を掴んでいくんだ!っていう、すごく強いメッセージが籠められているんです。
リョウガ
簡単に言えば、火事場の馬鹿力というか。超特急は超特急として新しいジャンルを、そして“非アイドル”を確立するために、8号車(超特急のファンの愛称)という力強い仲間とともにサバイバルしてやるぜ!っていう歌ですね。実は前山田さんが歌詞を書くにあたって、僕たちに“超特急に対する想いをメールで送ってください”って言ってくださったんですよ。
タクヤ
で、僕が“超特急で食えなくてもやっていきたい”って送ったら、それがそのままラップ部分に使われていたり。その前にある《超特急で 食っていきたい》はコーイチが送ってたらしく、うまくつながってたからびっくりしました。
カイ
それぞれバラバラに送ったのにね。僕のメールも要約されて、実はAメロの部分に結構使われてます。
コーイチ
そうやってメンバー7人の想いが入ってるから、歌入れでも気持ちを入れやすかったです。しかも僕とタカシ、それぞれの癖を全開にして歌って!と前山田さんが言ってくださったから、余計に歌いやすかった。
ええ。おかげでおふたりの声がしっかり聴き分けられます。
ユースケ
ダンスもジタバタピョンピョンしていて、超特急で一二を争うくらいハードだから、ライヴでは観て楽しい、踊って楽しい、コール&レスポンスしても楽しい、とにかく盛り上げられる楽曲になってますね。
ユーキ
MVも4コマ漫画みたいにコミカルな感じで、“8号車〜!”って叫ぶところではユースケが全身で想いを表現してるんですよ! あそこは見所だな。
タクヤ
いや、もう振り切ってますよ。この曲のセンターはユースケ以外無理!
リョウガ
確かに(笑)。プロデュースしてくださったお二方の力で、今回初めて超特急の存在を知る方も大勢いるでしょうし、ひとつのグループがまったく違う2曲をやりこなすことで、どれだけ世間に衝撃を与えられるのか? 今から楽しみです。
初めて聴いた人は、逆に“どっちが本当の超特急!?”って、戸惑うかもしれませんよ。
ユーキ
どっちもですよ。化けちゃうのが超特急ですから。
タカシ
お二方に“超特急に曲を作れて良かった”と思っていただけるように、そして、8号車のみんなを笑顔にできるように、今後も頑張っていきたいです。秋に公開される初主演映画「サイドライン」の撮影もそろそろ始まるころなので、またライヴとは違ったエンターテインメントを贈れたらなって。
カイ
6月6日のジャカルタ公演も気合い入ってます。日本を代表してのアジアフェス参加なので、日本の音楽と超特急という存在を、ガッチリ海外にも広めていきたいですね。
コーイチ
6月17日のTRFさんとの対バンも、母がすごく喜んでくれて! ある意味での恩返しにもなるし、1アーティストとして超特急は超特急なりの魅せ方で挑みたいです。
ユースケ
夏の全国ツアーは9公演あるので、日替わり曲とかもやりたいですね。今回はスタンディングだから、疲れも忘れちゃうような感覚にさせたい!
ユーキ
僕の中での裏テーマはズバリ、“8号車と何キロ痩せられるか”! 3周年なので初心に返って、演出に頼らずに身体を動かして声を出す、純粋なライヴの楽しさを追求していきたいですね。
アーティスト
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