【がんばれ!Victory】1stフルアルバ
ム『十代発表』は10代のバンド活動の
集大成!

L→R みなみ(Gu)、しのぶ(Ba)、あやき(Vo)、れな(Gu)、まゆこ(Dr)

1stフルアルバム『十代発表』が完成! これまで発表されたシングルの他、メンバーのオリジナル曲も収録された本作は、まさに彼女たちの10代の集大成。生々しくダイナミックなサウンドにも注目してほしい。
取材:森 朋之

作品を重ねるごとに、メンバーの演奏スキルは確実にアップ!

1stフルアルバム『十代発表』が完成しました! これまでリリースされたシングルはもちろん、メンバーが手がけたオリジナル曲も収録されていて、大充実の内容ですね。

れな

ありがとうございます! ギリギリまでレコーディングしていたし、アルバムに向けて新しく曲を作ったりもしていて、ほんとに出来上がるのかな?って不安だったんですよ。でも、いいものが作れたなって思います。

あやき

曲が出来上がってすぐにレコーディングすることもあったので、なかなか掴めなかったり、どう表現しよう?って悩むこともあったんですけどね。

しのぶ

めちゃくちゃ難しい曲もあったんですけど、なんとか頑張りました! 1曲目の「WONDER JOURNEY」なんて、すごくリズムが速い曲なのにフレーズも複雑なんですよ。最近ライヴで初めてやったんですけど、思ったよりは上手くいったというか、反応も上々で良かったです。

れな

ギター、ベース、ドラムが違う路線を走って、最後につながるという感じの曲なんですよ。やる前は“どうかな…”って思ってたけど、いい化学反応が生まれたし、お客さんも盛り上がってくれて。

まゆこ

うん。アルバムには結構前に録った曲も入ってるんですけど、やればやるほど自分たちのスキルは上がってると思います。

しのぶ

作品のリリースを重ねるごとに確実に個々のレベルが上がってる感じもありますからね。メジャーデビュー曲の「全力!スタート」を録った時は、“これ、すごく難しいー”って思ってたのに、次の曲はさらに大変で…。

そうなると自然と演奏スキルも上がっていきますよね。

しのぶ

そうなんですよ。ライヴで“結構弾けてる!?”と思うこともあるし、ヒーヒー言いながらレコ—ディングを頑張った甲斐があったなって。

もちろん、みなみさんも…。

みなみ

成長してます! アルバムのレコーディングの時期は半月で3曲くらい録ることもあったし、寝る暇も惜しんで頑張りました。

れな

オリジナル曲なんて、アレンジして、すぐレコーディングみたいなこともありましたからね。特にみなみが作った曲はレコーディングの前日にプリプロしたので…。

まゆこ

あれはヤバかったね(笑)。

すごく勢いがあるし、生々しいバンド感が出てますよね。

みなみ

私はギターしか弾けないから、とりあえずギターリフから作ろうと思って。ライヴで盛り上がる曲にしたかったんですよ。お客さんが声を出せるような。

まゆこ

みなみっぽいなって思いましたね。れなの作った曲も“らしいな”って思うし、オリジナル曲には作った人の色がすごく出ていますね。

まゆこさんが作詞作曲した「Go my way!!」はハードエッジなロックチューンで、この曲にもまゆこさんのルーツが出てますよね。

まゆこ

今まで聴いてきた音楽の中から“こういう弾き方、いいな”みたいなことも参考にしてますからね。Aメロがジャズロックっぽくなってるんですけど、あとで“何でこんなに難しくしちゃったんだろう?”って思いました(笑)。

れなさんが手がけた曲も、アルバムの良いアクセントになっていると思います。まず「サヨナラ」は憂いのあるバラードナンバーですね。

れな

アルバムで新しいことをやりたいっていうのはもともと思っていて、メンバーやスタッフさんと話す中で“バラードを入れたいね”という話になったんです。歌詞でも挑戦したかったから“恋愛”“失恋”をテーマにして、悲しい曲を聴いたり、恋愛ドラマを思い出したりしながら書きました。

なるほど。あやきさんの切ない声も印象的でした。

あやき

「サヨナラ」のレコーディングの日は、いいことや楽しいことを考えないようにしてました(笑)。とにかく暗い気持ちで歌うしかない!って。いつもボーッとしてるから、普段通りに歌ったらとんでもないことになるなって…。

れな

この曲の主人公は“失恋して辛い”っていう雰囲気ではなくて、その気持ちを隠そうとする強がりな女の子なんですよ。そのほうがあやきの声に合うかなって。

あやき

さすがリーダー! みんなのことをよく見てる。

まゆこ

「scarred」を聴くと“病んでるのかな?”って思うけどね。

「scarred」もれなさんの楽曲ですが、確かにダークな心情も出てるような…。

れな

超ネガティブですよね(笑)。この曲は高校3年くらいの時に作って、ライヴでもたまにやってたんです。今回レコーディングすることになって、歌詞を少し変えたんですよ。もしかしたら「scarred」で表現してることはいろんな人が抱えている悩みと同じなのかもしれないって思ったし、もっとリアルな感じで書いてみようって。

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