【WEBER】辛い涙から嬉し涙に変わる
物語を描いた
L→R Hayato(Vo)、J(Dancer)、Taka.(Vo)、little Skeet(Dancer)
華麗なパフォーマンスでファンを魅了しながら、等身大のメッセージが共感を呼んでいる4人組ダンスヴォーカルユニットWEBER。2ndシングル「-BALLON- / 笑顔が叶いますように」に込められた想いをTaka.(Vo)とHayato(Vo)が解説してくれた。
取材:桂泉晴名
今回は両A面シングルということですが、「-BALLON-」は軽快な音が入った明るいナンバーですね。
Hayato
春の温かさを感じられるような曲になったんじゃないかなと思います。
Taka.
タイトルの“BALLON(バロン)”はフランス語で“風船”という意味なんです。花の種を風船に付けて飛ばす“バルーンリリース”という風習があって、それをこの両A面の2曲のテーマにしています。飛ばした風船が全国に広がっていって、落ちたところに芽が出て花が咲いて、みんなが笑顔になるというイメージですね。そして、実は前作の「オオカミの涙」とストーリーがつながっているんです。「-BALLON-」の歌詞に《涙のあとには虹に変わる》というのがあって。「オオカミの涙」は辛くて苦しい涙を題材にしたけど、今回はそれが“嬉し涙”に変わることをコンセプトにしています。初回限定盤Bに絵本が付いていて、「オオカミの涙」から「-BALLON-」にどうやってつながるのかが分かりやすいストーリーになっているんです。
Hayato
その絵本のストーリーはTaka.が書いているんですよ。WEBERのライヴでも全体のストーリーはTaka.が考えてくれていることが多くて。僕は自分で分析するという頭が欠けているから(笑)、その部分は彼にすごく頼っています。
Taka.
HayatoはTHEフロントマンだよね。表に立つと人一倍キラキラするし。それは本当に見ていて羨ましい。性格は逆だけど、だからこそやれることが補い合えているんじゃないかな。
Hayato
そうだね。そして、今回の絵本のイラストを描いてくださったのがTaka.の幼馴染みなんです。
おおー、素敵な縁ですね。
Taka.
昔から“俺は歌が好きで今こういう活動しているけど、頑張って大きくなった時、お互い一緒に仕事しよう”という話はしていました。だから、すごく感慨深いです。
MVは花がきれいに咲いている場所だったのも印象的でした。
Hayato
千葉県のふなばしアンデルセン公園で撮影しました。僕は千葉出身なんで、幼少期に両親に連れて行ってもらったりしまたし、自分が生まれ育った場所での撮影だったので個人的に嬉しかったですね。ヨーロッパ風な建物があったり、めちゃくちゃきれいな場所なんです。雰囲気もこの曲にぴったりでした。
ダンサーのJさんとlittle SkeetさんはMVでバトントワリングも見せていますけれど、今まで経験はあったのでしょうか?
Hayato
ないって言っていました。インターネットで動画を観て、“こうやってやるんだ”と覚えていっていましたよ。振付は Jさんなんですけど、曲の雰囲気を保ちつつ新しいことにも挑戦し、歌詞を体で表現しているのは本当にすごいと思います。WEBERとして新しい一面が出たんじゃないかな。また、歌としても結構新しいことに挑戦しているんですよ。僕のパートでDメロのハイトーンがあるんですけれど、あの高さはたぶん初めてなんです。
Taka.
Jさんもlittle Skeetも仕事という括りじゃなくて、本当にダンスが好きで。だから、“こんなダンスでお願いします”と言っても“ええー”という反応は一切ないんですよね。ダンサーとして“さらに面白い方向にもっていってやろうぜ”という高い意識でいろいろ挑戦してくれています。誇りを持っているし、何より楽しんでいるのが一番すごいですね。それはたぶん僕らふたりにとっては歌なんですけども。WEBERは本当に4人のいいバランスで成り立っていると思います。
もう1曲の「笑顔が叶いますように」はどんな点にこだわりましたか?
Taka.
出だしの《遠く離れて小さくなっても ずっと手を振って笑ってた》という歌詞は誰でも当てはまると思うんですよ。お母さんだったり、恋人、友達であったり…自分にとって一番大切な人というか、その時に思っている人がまっ先に出てくると思うんです。そして、今の環境に自分がいるのは奇跡みたいなことなんだ、というのを教えてくれるというか。“ありがとう”って言ってみようかなと思わせてくれる曲になっていると思います。歌っていてもそれは意識していますね。僕たちにとっては目の前にいる応援してくれる人たちなんですけど。感謝の気持ちを言葉で言うより、この歌を歌えばまっ先に心がつながれると思うんです。僕たちがステージに立って、歌とダンスでちゃんと日頃の感謝を伝えられるってすごく素敵なことだと思うので、それは意識しています。
Hayato
この曲は僕らと一緒に育てていきたい曲というか。たぶん今歌うのと10年後に歌うのとでは重さって変わってくると思うんです。5年後、10年後に僕らはどんな環境にいるか分からないんですけれど、そこでこの曲を歌った時に、また違った印象で聴けるんじゃないかな。
そして、通常盤に収録されているのが「Ready Steady Go→」。
Hayato
これは僕のソロナンバーです。最初のワンマンの時に歌わせていただいた曲で、ずっと温めていたものがようやく出せる。みなさんにも楽しんでいただける曲だと思います。
今、WEBERとしてどんなことを目指していますか?
Hayato
まず「笑顔が叶いますように」は学校で歌っていただけるような曲だと感じています。卒業式に合唱とかしてもらえたら嬉しいですね。みなさんの生活のどこかにWEBERがある存在になれればいいなと思います。
Taka.
いわゆるダンスヴォーカルユニットって、結構多くなってきていますよね。その中でどう差別化するかとなった時に、僕たちの強みは“個が強い”ことだと思うんです。そして、自分たちの武器はすごく多い。ダンスヴォーカルという枠は飛び越えていって、エンターテインメントという中で勝負できると思うし。今回の絵本もそうなんですけれど、クリエイティブなことをしていけるグループだと思うんです。だからこそ、自分たちでどんどん企画を発信していきたい。エンターテインメントという言葉がぴったりのグループにしていきたいですね。
アーティスト
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