【POLYSICS】新人のようなフレッシュ
さと十分なスキルを感じる最新作の登
場!
現在、UK&EUツアーの真っ最中という世界を舞台に活躍するPOLYSICSが、シングル「Pretty Good」をリリース。テンション最高潮! 踊るしかない、暴れるしかないPOLYSICSの新しいアンセムです!!
取材:フジジュン
まずはUK&EUツアー真っ最中ということで、ツアーの感想を聞かせてください!
UKツアーは何度もやっているので、オーディエンスが期待して待ってくれている感じがあって…特にロンドンは800人も集まって、日本と同じような盛り上がりのライヴができたのはちょっと感動しました。逆に本格的なEUツアーは初めてで、いろいろなプチトラブルにも見舞われながら、次につながる良いライヴはできていると思います。
UK&EUを回って、各国のライヴシーンについて、何か感じたことはありました?
日本とアメリカはポップで踊りやすく、比較的“分かりやすい曲”が好まれる印象があるけど、UK&EUは変拍子や、ギクシャクしたグルーヴ…簡単に言うと“変態な曲”の反応が異様に良いんです! 『I My Me Mine』という曲は、サビのリコーダー部分で大合唱が起きたり、たまにモッシュが起こったり。縦笛でモッシュですよ(笑)
そんな中でも特に印象に残っているライヴや出来事ってありますか?
ベルリンですね。ドイツのニューウェイブに多大な影響を受けている自分にとって、この土地でPOLYSICSのサウンドが鳴らせることは、ある意味“夢が叶った”感があって。ライヴ中はかなり感慨深いものがありましたね。ニューウェイブ好き、インダストリアル好き、ビール好き、ソーセージ好きの俺にとって、ドイツはまさに天国! 特にレコード屋のテクノ系の充実っぷりはすごい!! 住みたい!!!
07年のUSAツアーに始まり、UK&EUツアー、さらには6月まで続くJAPANツアーと完全にライヴモードのPOLYSICSですが、ライヴモードへとシフトチェンジするキッカケはあったのですか?
キッカケは03年から本格的に始めたUSAツアー。翌年からUKもツアーするようになって…日本や世界でライヴをしまくることで見えて来たものは、自分たちが世界でも“唯一無二な存在”だということ。だったら、とことんポリにしか作れないサウンドを突き詰めていけば良いのだという、バンドの方向性が見えたのと、“自分たちがカッコいいと思ったことはちゃんとカッコいい”という揺るぎない自信がついたのは大きかったです。
単純な疑問ですが、このスケジュールの中、いつ曲作りをしているのですか?
ねぇ(笑)。ま、ツアーの合間を縫って制作してます。まとまった休暇が欲しい!
そして、ニューシングル「Pretty Good」についてですが、まずはこの楽曲ができた経緯を教えてください。
この曲はフミ(Ba&Vo&Synthesizer)との共作で、“結成10年とか関係なく、新人バンドの持つフレッシュな衝動に満ちあふれた、イキの良いナンバーを作ろう!”というテーマの元、曲作りを始めました。結果、まさにデビューシングルのような、ピュアな衝動とアイデアに満ちあふれている曲だけど、それだけではなく、演奏力やサウンド面などのスキルは今までの経験を生かし、とても高いクオリティのモノが出せていると思うんです。今のポリじゃないとこの曲は生まれなかったであろう、POLYSICSの新しいアンセムができたと思います!
楽曲の圧倒的なテンションの高さにビビらされたのですが、これが今のPOLYSICSのモードですか?
その通り! このテンションの高さは今のポリのモードです。俺はポリで演奏する時や歌う時は、いつでもテンションは高い…というか“高くなきゃ俺じゃない!”と思っていて。逆にフミは常に落ち着いて全体を見ているので、一緒に作ることによって、今回はアレンジや歌詞などをよく練って、曲を作ることができたと思うんです。
“もはや踊るしかない、暴れるしかない!”といった感じの豪快なダンスロックナンバーに仕上がっていますが、サウンド面のこだわりについて聞かせてください。
曲を聴いた瞬間に、理屈抜きで踊れるロックチューンを作りたいと思ったんです。そこでロックの血が騒ぐようなエイトビートを刻むピアノを入れてみたら、とても新鮮で。サウンド面はマシンビートと肉体的なビートの、両方の良いところが出せるリズムにしたくて、音作りに結構時間かけました。最終的には“重戦車”が高速で走って来るような、タイトでヘヴィだけど疾走感もあるビートがバッチリ出せたと思います!
なるほど。そして4月には7thアルバム『We ate the machine』のリリースも決定していますね。このシングルがアルバムへの入口だと考えて良いのでしょうか?
はい。このシングル3曲の世界観がもっと濃くなったモノを想像してもらえれば良いかなと思います。俺たちは地球の軸をほんの少しずらしたい。世の人々のセンスを3cmほどずらしたい。それがこのアルバムでできるんじゃないかと思っています。
アーティスト
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