【KELUN】ライヴによって曲との関係
性が近づいた
各地のライブハウスで話題沸騰!自然と観客を惹き込んでいくステージングに注目が集まっている3ピースバンドが、ついに1stシングルをリリース!!
取材:藤津 毅
「SIXTEEN GIRL」はビートが効いていてライヴで盛り上がること必至の楽曲ですね。昨年11月発売のミニアルバム『Astral Lamp』の時よりも、さらに力強さが増しているし。
児嶋
照れ隠しや、格好を付けるためにサウンド的な要素を加えていくというよりかは、“無駄な部分を削ぎ落としてストレートにいこう”という感じだったんで、それが力強さにつながったのかもしれない。ミニアルバムは晴れてはいるんですけど、まだ雲があるような感じだったから、今回は完全に雲がないというぐらいまでいきたかったので、青々しい感じというか、キラキラした感じというか、そこをなんとしても出したかったんです。
どのような感じで制作していったのですか?
児嶋
昨年の3月ぐらいにできたんですけど、まぁ、いつも通りセッションから生まれていった感じです。ちょうどこの頃、結構、ライヴでオルタナティブロックを披露していたので、アンダーグラウンド的なロックをついついやってしまうんですけど、そこもありつつ“自分たちの中にあるキャッチーな部分を出し惜しみせずに思い切り出してみたらどうだろうか”っていうコンセプトで作っていきました。で、ライヴで育て上げてから発表したいと思っていたんで、あえてミニアルバムには入れなかったんです。
曲を作ってから熟成させたということなんですね。
佐藤
そうです。この曲は単純に手数が多いから大変なんですよね。カーッと晴れてる曲で、アレンジ自体はすぐにできたんですけど、“自分の中でどういうふうにしたら曲と同化できるか?”みたいな部分が難しくて。最初の頃は自分が並べた音符なのに乗り切れてない感が続いていましたね。
児嶋
だけど1年間、ライヴでやってきたから最近は同化してるよね。ライヴによって曲との関係性がどんどん近づいてます。今はただ弾いてるだけみたいな感じはしないでしょ?
佐藤
うん。最近になって…レコーディングの段階になって、弾くことそのものに関してはやっと仲良くなれました。曲と共に自分も成長していくことができる曲ですね。
梶谷
曲ができてから期間があったので、結構、いろいろと試しましたね。その結果、シェーカー、パーカッション、タンバリンを入れて、よりメジャー感あふれるポップな音になりました。
児嶋
シェーカーなどの音によって生まれる軽い感じとロック的な重い感じを同居させるというか…。16ビートの軽い感じをシェーカーとかで出しつつ、ベースは地をはうようなウネウネした感じでロック感を出しました。ただ、ライヴではシェーカーやタンバリンを鳴らすことができないので完全にロックになってますよ。
ところでタイトルに“SIXTEEN GIRL”と付けたのは?
児嶋
象徴として付けたんですけど。自分の羽を見失って八方塞がりのような感覚になっている人って、別に16歳だけじゃなくて、むしろ16歳以上の人の方がもっと多いと思うんです。自分たちの見えてる範囲って、すごく狭いじゃないですか。学校や会社という世界も狭いし。そういった狭いコミュニティの中で、それが全世界だと思って、みんな生きてますよね。その中で自分に対して絶望してしまったりして、その時の定規で自分の可能性を決めるじゃないですか。でも、いろんな方向から追求していくと面白さも出てくる。だから、絶望したとしても、この世界はそんなに真っ暗じゃないっていうことをこの曲では提示したかったんです。結局、自分が言いたいのは、2番の歌詞“見飽きたこの街にも 知らない世界は たくさんあるから”ということです。
アーティスト
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