極限的音響と視覚世界を体験。池田亮
司のコンサート作品が一挙上演

 期間中は、京都のアーティストグループDumb Typeのメンバーである高谷史郎や藤本隆行も参加した『formula』をはじめ、彼のシリーズの出発点ともなった作品『C4I』。データに対する知覚の臨界点を提示した『datamatics』に加え、日本初公開となる『matrix』ら、4作品が公開される。

 劇場の中庭ロームスクエアでは、大規模なサイトスペシフィックインスタレーション「the radar[kyoto]」が展開。同所に特設された巨大スクリーンに、展示される場所の緯度・経度で観測する宇宙の膨大なデータベースをもとにマッピングしたイメージ群を投影。日常の知覚では計り知れない広大な宇宙の境界面を、研ぎ澄まされた映像と音によって体験することができる。

 音響や映像、デジタルテクノロジーを複合的に用いた大規模な展示空間やパフォーマンスで、美術館や劇場内のみならず公共スペースまでをも劇場化させてしまうことで知られている彼。劇場内で鑑賞するコンサート作品と、屋外での大規模インスタレーションという異なるシリーズの作品を、一度に体験できる貴重なイベントとなりそうだ。

■「KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN」オフィシャルサイト
■concert pieces


■the radar [kyoto]

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