W杉【初期衝動～RC NIGHT～】

MUSIC SUPPORTERSとして、昨年本誌で紹介していたアーティスト“THEチビッコGANGS”。ライヴバンドとして実力と人気を兼ね備える彼らだが、今年に入り突然活動を休止していた…。そんな中、日本のロックを語る上で外すことのできない忌野清志郎率いるRCサクセション、THE TIMER’SのカヴァーイベントにSUGI SAN（Vo）と池田真吾（T.Sax）が参加！　THE TIMER’Sを経て現在は丸武屋として活動している杉山章二丸（Dr）、岸村正実（Key）、浅草ジンタのダイナマイト和尚（Wb&Vo）、侍ダイナマイツ・ジェブキンズのTHAI-SAN（Gu）らといった豪華なメンツと共に “W杉”としてステージに立ったのだった。 演奏前からライヴハウスに入るのがやっとなほど、場内は多くの人で埋めつくされており、各バンドでパフォーマンスに磨きをかけているだけあってか、彼らの人気の高さがうかがえる。 「THE TIMER'Sのテーマ」で勢いよくにライヴが始まるや否や、すし詰め状態の会場が大きく揺れる。軽快なギター、温かみのあるキーボード、主軸となるサックス、サウンドに深みを出し、盛り立てるウッドベースと伸びのいいSUGI SANの“歌を聴かせる”声、そして本家本元のドラム。酒がこぼれようが、もみくちゃにされようが、踊らずにはいられない。さらに、「ロックン仁義」ではダイナマイト和尚がマイクを取り、渋みのある歌声で会場を酔わせた。 ゲストとして浅草ジンタのミーカチント（S.Sax）、JUNIORのGO!（A.Sax）も加わり、名曲「雨上がりの夜空に」を熱演。色あせない名曲だけあって、自然と会場が一体となって歌った。 カヴァーイベントということもあり、曲数的には多いものではなかったものの、W杉の個性が際立ったステージに感銘を受けた。 次回は、ぜひ彼らのオリジナル曲でのライヴが観てみたいものだ。