The Barbarians

東海岸出身、全員がサンダル履きというグループ名通りの野蛮人ルックで登場したガレージ・バンド。なかでも目を引くのが左手が義手のドラマーでリーダーのモールティである。代表曲の「Moulty」は彼の自伝的ナンバーだが、プロデューサーの意向でザ・ホークス（後のザ・バンド）が代役で録音したという"いわく付き"のナンバー。結果、非常に力強い仕上がりをみせたが、この曲を勝手にシングル・カットされたことに激怒したモールティは、レコード会社の社長室で大暴れしたというエピソードも残っている。リリースされたアルバムは１枚と少ないが、ナゲッツ系の好事家たちの間では高値で取引されるレア・アイテムだ。