Michael Franks

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    Michael Franksマイケル・フランクス

    マイケル・フランクス、彼の名を聞いて多くの人が頭に思い浮べるのは75年に発表されたアルバム『スリーピング・ジプシー』だろう。この作品は、AORの幕開けをニック・デカロのアルバム『イタリアン・グラフィティ』で築いた男として名高いトミー・リピューマーをプロデュースに迎え制作された、ソフト&メロウな名盤だ。この一枚によって彼のイメージ——そして音楽スタンスは確立されたといっても過言ではなく、以降、シーンに与えた影響は計り知れない。
    インテリジェンスな香りが漂うなか、ボサ・ノヴァとジャズをシェイクし、都会のネオンに注がれた音のカクテルは、多くのシャレっ気をもった大人たちを魅了した。そして、男の色気をクールに醸し出すフランクスのウィスパー・ヴォイスがエレガントな音空間をより一層引き立て、味わい深いものにしている。なかでも、アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げた「アントニオの歌」は誰もが一度は耳にしたことがある屈指の名曲といえよう。
    また、アーシーなサウンド・スタイルへのアプローチなど、既存のAORイメージと違った作風を併せもつアーティストでもある。

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