Medeski, Martin and Wood

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    Medeski, Martin and Woodメデスキ・マーチン・アンド・ウッド

    最近巷で話題沸騰のジャム・バンド・シーン——即興演奏を主体としたムーヴメントだ。フィッシュやレイク・トラウト、そしてメデスキ,マーチン&ウッドなどが代表的バンドと言えるが、その音楽性は1つのジャンルで括れないほど多岐に渡る。
    メデスキ,マーチン&ウッドは、ニューヨークにある前衛音楽のメッカ、ニッティング・ファクトリー周辺のサークルで生まれたトリオだ。デビュー当初は、ジャズを中心に演奏していたが、4thアルバム『シャックマン』(96年)よりジョン・メデスキの弾くファンキーなオルガンを前面にフィーチャーし、ジャズ・ファンク的なサウンドに移行する。続く『コンバスティケーション』(98年)では、DJロジックのスクラッチを大胆に導入し、ヒップホップ〜テクノといったクラブ・ミュージックも視界に入れた展開をみせた。またさらにはポエトリー・リーディングまで披露している。そんな斬新なサウンドを土台に、ファンクの伝統を受け継いだポリリズミックなビリー・マーチンのドラムとトグロを巻くようなクリス・ウッドのベース・ラインが有機的に絡み合い、メデスキのオルガンと白熱したバトルを繰り広げるのだ。——その様はまさに圧巻である。
    以後もリミックス・アルバムのリリース、イギー・ポップやジャズ・ギタリスト、ジョン・スコフィールドとの共演など新機軸を次々に打ち出していく。——このグループからは、当分目が離せそうにない。

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