『LACK OF REASON』の他、エバーグリーンな傑作を世に送り出したL⇔Rのことを我々は忘れてはならない
今年1月にデヴィッド・ボウイ、2月にモーリス・ホワイト、4月にプリンスと、世界的なミュージシャンの訃報が相次いだ2016年。日本でも10月にBOOM BOOM SATELLITESの川島道行氏が亡くなって音楽ファンを落胆させていたところに、12月5日に黒沢健一氏が脳腫瘍のため、亡くなったとの訃報が飛び込んできた。享年48歳。こちらも早すぎる死であった。今週の本コラムでは黒沢氏への追悼の意味を込めて、氏と実弟の黒沢秀樹、木下裕晴によるバンド、L⇔Rにスポットと当ててみたいと思う。90年代を駆け抜けたバンドの足跡と彼らが遺した名盤を紹介する。