K Hand

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    K Handケー・ハンド

    デトロイト出身、現在アトランタ在住。90年代初頭から男勝りのパーティ根性でダンス・フロアに快音を叩き付けるアジャ・コング似の女流作家、ケリー・ハンド姐さん。『Pac Man』などのコンピュータ・ゲームで電子音の虜となり、伝説のクラブ<Paradise Garage>にて、ラリー・レヴァンのDJプレイを体験してハウス・ミュージックに開眼。ちなみに、DJ T-1000ことアラン・オールダム、ブレイク・バクスターとは高校の同級生で、URのマッド・マイクからは直々にトラック制作の極意を伝授されたらしい。93年に自らのレーベル<Acacia>を設立。デビュー作「Think About It」以来、「Every Body」「Flash Back」「Mystery」など、テクノ/ハウス界を震撼させる大問題作を数多く生み出し続けている。熟成されたオールド・ディスコ・サンプルを隠し味にパンピンなグルーヴを大放出し、近年はラリー・ハードばりに芳醇なジャズ志向のトラックを構築中。ベルリンの<Tresor>からリリースされた『Detroit History Pt 1』(01年)では、猛り狂うハード・ミニマル/エレクトロ・サウンドで、故郷デトロイトに向けて深い尊敬の念を伝えた。