Fondly

いわゆるローファイ・ロックにとって、もっとも必要不可欠なエレメントとは何か？　——それはアーティストの創作活動の源泉が、王道かつ保守的なポップ・カルチャーの呪縛から、十分に解放されていることである（それは必ずしもカウンターではない）。要するに360度自由な発想で音楽を作っているかどうかということだ。ちゃんとした機材なんてイラナイし、演奏理論なんてどうだっていい。己にもっともジャストな音を手にすることができるかが勝負だ。単なる汚いジャンク・ギター・ロックに終始するか、愛すべきローファイ・ロックとなるかは、ここにかかっている。
その点、このファンドリーは、自らが目指すべき音をキチンと獲得しているようだ。カッコいい。