Expansion Union

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    Expansion Unionエクスパンション・ユニオン

    ウェズリー・スナイプスとスティーヴン・ドーフの共演で話題となったアクション吸血鬼映画の傑作『ブレイド』(ステファン・ノリトン監督)。そのクライマックスの戦闘シーンを盛り立て、エクスパンション・ユニオンの名を世に知らしめるきっかけとなったナンバーが「Playing with Lightning」だ。静謐でダークな空気のなかに容赦ない圧力を加えながら刻み込まれるリズム、「おそらくこれ以上やったら絶対ヤバイ」というような危うさを醸し出すトランシーな上音、たたみかけられすぎて嘔吐感すら憶えるようなスクラッチングとサンプリング・ヴォイス——エレクトロ・ファンクの方法論を完遂しながら、トランスやトリップ・ホップの要素を贅沢に盛り込んだサウンド・スタイルは、ビッグ・ビート以降のブレイクビーツ遺伝子を忠実に引き継いでいる。
    99年にアルバム『ワールド・ワイド・ファンク』をリリース。エクスパンション・ユニオンのファンクネスは世界中を巻き込んで増殖していく。