Danny Flowers

知る人ぞ知るシンガー・ソングライター。エリック・クラプトン「タルサ・タイム」はこの人のカヴァーだし、他にもエミルー・ハリスやウィリー・ネルソンが彼の作品を取り上げている。
ソングライターとしてはかなり名の知れた存在なのだが、ソロ・アーティストとしては00年の『フォービトゥン・フルーツ・アンド・ヴェジタブルズ』が82年以来の２ndという亀のような歩みっぷり。でも、それだけに、充分に熟成したルーツ・ロックを味わせてくれる。——全編、スワンプ・フィーリングをたたえた泥臭ナンバーの連続！　ラフな歌いっぷりもいいが、自身の弾くスライド・ギターがグッとくる。乾くだけ乾かして音の粒が詰まったような音色に、ただただウットリ……。70年代の南部サウンドが好きな人にはたまらないでしょう。そういえばボニー・ブラムレットも参加しています。