Danny Dixon and Friends

“みんなベックみたいに成りたいんだぁー”——90年代後半以降のUSインディー・シーンを見渡すと、このフレーズがしばし頭に浮かぶ。要するにベック・フォロワーが無茶苦茶存在するということ。カントリー／ブルース／フォークといったアメリカ・オリエンテッドな音楽要素を遊び心満点な現代的解釈で再構築したのが他ならぬベック。で、もともと出所がD.I.Y.なローファイゆえ、それなりの素養さえあれば、結構誰でもそれ風のサウンドが出せちゃったりして……。さらに、これがまた凄くイイなので始末が悪い。このダニー・ディクソンさんもそう云う感じ。素敵な音鳴らしてます。