Dan Penn

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    Dan Pennダン・ペン

    アレサ・フランクリンの「Do Right Woman, Do Right Man」やジェームス・カーの「The Dark End of the Street」といった名曲を知らないソウル・ファンはいないだろう。どちらもソングライター、ダン・ペンが作曲したナンバーである。
    白人ながらも、幼い頃よりレイ・チャールズやボビー・ブランドを愛した黒人音楽マニア。弱冠16歳にしてマッスル・ショールズのスタッフとして迎えられ、以降、作曲家兼プロデューサーとしてソウルのマスターピースを数多く生み出す。前述したヒットの他にもアレックス・チルトンのいたボックス・トップスを売り出した功績も忘れられないだろう。当然、ソロ・アーティストとしても活動し、73年に『Nobody's Fool』をリリースするが、こちらの方はサッパリ。70年代後半にはサザン・ソウルの低迷とともに彼の裏方稼業も滞っていく。そんなペンが再び脚光を浴びるのは90年代に入ってから。竹馬の友であるマッスル・ショールズ・リズム・セクションとともに録音したセルフ・カヴァー集『Do Right Man』が各方面で高い評価を得たのだ。ペンの飾り気がなく実直、そして滋味深い歌はデジタル全盛の時代に、雲間から射す一筋の光のように人々の乾いた心を潤した。
    以降、現在まで、悠々自適のソロ活動を展開。01年には初来日も果たしている。

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