Clifton Chenier & His Red Hot Louisiana Band

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    Clifton Chenier & His Red Hot Louisiana Bandクリフトン・シェニエ・アンド・ヒズ・レッド・ホット・ルイジアナ・バンド

    クリフトン・シェニエは、50年代半ばにサザン・ケイジャン・スタイルの音楽を、その生誕地であるスワンプ地帯から都市に持ち込むことによって大きく変革させたアーティストである。伝統的なザディコ・ミュージックに、ロックンロールのエネルギーやジャンプ・ブルーズの熱いリズム感を取り込んで、現在のザディコの形をつくり上げたのはシェニエなのだ。まるでフランス版リトル・リチャードといった雰囲気で、彼はアコーディオンを弾きながら熱狂的なダンス・パフォーマンスを披露し、多くのジャズ・フェスやブルース・フェスのハイライトとなった。サキソフォンとウォッシュボード、エレクトリック・ブルース・ギターから成るレッド・ホット・ルイジアナ・バンドを従えて、クラシックなブギーやブルースを力強く演奏し、時にはワルツも聴かせたものだ。シェニエの音楽は、生まれ故郷をともにするバスコ・ソースと同じぐらい、スパイシーで刺激的である。