BRAHMAN、ツアー初日に5年ぶりとなるオリジナルアルバムのリリースを発表
BRAHMANが2012年11月8日の東京・Zepp DiverCity Tokyo公演より全国ツアー「2012 Tour『露命』」をスタート。ライブ中にニューアルバムをリリースすることを発表した。
このツアーはシングル「露命」の発売を記念したもので、全公演がワンマンライブという、バンドにとって久しぶりの形式。会場にはツアーTシャツに身を包んだ大勢のファンが集まり、フロアは熱気で包まれた。
オープニングSEが鳴る中、真っ赤な照明のもとKOHKI(G)、MAKOTO(B)、RONZI(Dr)がステージに現れるとオーディエンスによる怒号のような歓声が空気を揺らす。さらにTOSHI-LOW(Vo)が舞台下手からゆっくりと姿を見せ、演奏されたのはなんと新曲。RONZIの叩くゆったりとしたタムのリズムと、TOSHI-LOWの静謐さすら感じられるスケールの大きなボーカルが印象的な、いきなりの新曲でツアーの幕が開けた。
その後は息もつけないほど怒濤のセットリストが展開され、フロアにはダイブの嵐が吹き荒れる。ツアータイトルに冠せられた「露命」はもちろん、カップリングに収められた「警醒」「鼎の問」も惜しみなく披露。「警醒」ではTOSHI-LOWが観客に支えられながら咆哮し、「鼎の問」ではMAKOTOの優しいベースラインとKOHKIの奏でるメロウなギターが絡み合い、場内を掌握する。タフなライブで練り上げられた楽曲の数々に、オーディエンスはときにモッシュで、ときに合唱で応えていた。
またMCでは、TOSHI-LOWが次のアルバムについて自ら口を開き「なんだか知んねえけどメンバーと毎日音楽を鳴らしてる。みんなで足りない頭こすりあわせて、曲作って、詞ぃ書いて、レコーディングして……来年2月、ニューアルバム、出る予定です」と言うと、フロアは歓声と拍手で包まれる。続けてTOSHILOWが「予定というのは、今も作っているからで」と笑いまじりに話すも、観客は待ちに待ったアルバムの情報に嬉しさを隠しきれない様子だった。