MOROHAアフロの『逢いたい、相対。』第十回ゲストは渋谷龍太(SUPER BEAVER) 結果を求める31歳の男たち
MOROHAアフロの『逢いたい、相対。』記念すべき第十回目のゲストはSUPER BEAVERの渋谷龍太。アフロと渋谷は同い年で、音楽のキャリアもほぼ一緒。さらに、今年MOROHAが単独ライブを開催する12月16日のZEPPTOKYOは、去年の12月16日にSUPER BEAVERが『真ん中のこと』のリリースツアー・ファイナル公演を行ったというドラマがある。今回の対談では、初期衝動を武器に音楽を表現する10代ではなく、エナジーを滾らせて猛然と夢に向かっていく20代ではなく、30代の今だからこそ見える音楽=仕事としての壁に向き合っている2人の話が繰り広げられている。音楽で生活をしていくとは、どういうことなのか……それが今回のハイライトだ。――仕事ってなんだろう、食べていくってなんだろう、音楽を作ってお金をもらうってなんだろう。もしかしたら、表現という世界に身を置いている人がこんなことを話すのは野暮なのかもしれない。だけど、その問題に対して真摯に語ってくれた2人のボーカリストを僕は尊敬する。音楽で結果を求める31歳の男たち。だからこそ、MOROHAとSUPER BEAVERの歌にはリアルがあるのだと、僕らは再確認するはずだ。